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明治期、大正期など古い布ですが、状態の良いものを選び仕立てています。 今ではもうほとんど手に入らなくなってきました。 大切な希少な布を、少しずつ丁寧に使います。
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表は藍染、内側は生成りの大麻布と鮮やかな型染めの苧麻。 前ポケットは丈夫さを考えて、木綿の藍染を配しています。 山桜の留め具が、薺nazunaのトレードマーク。 布と木、糸、ビーズなど異素材の組み合わせに心惹かれます。
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蛇腹のポケットのある小物入れ。 通常のスリムなタイプの小物入れに比べて、 たくさん収納することができます。 お財布にしたり、ペンケースにしたり、 カードの収納や通帳なども。 メモリアルなお品を仕舞うための小物入れとしても。
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かぶせを開けると、 布の染めや藍の濃淡、 手触りも布質も違うので、蓋を開け閉めする度に目を楽しませてくれそうです。
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小物入れに施しているパイピングは、 着物でいうと半襟や帯揚げのように、ちょっとしたアクセントを与えてくれるもの。 どんなものにしようか、毎回仕立てるたびに楽しさがあります。 今回は麻がテーマ。 それぞれ麻の違いが楽しめる布合わせに。 手紡ぎされた糸で手織りして、 藍染された手仕事の布がふんだんに。
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30年以上乾燥させた山桜の材を彫刻刀で彫って作っています。 薺nazunaのオリジナルの前飾り。 山桜はいつも撫でてあげると、良い艶が出てきます。 艶が増すごとに愛着もひとしおに。
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このようなポケット留め具や、紐先に付けた留め爪も、 山桜を彫って拵えています。 一個一個、手で彫っているので一つ一つ表情も違います。
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紐はなめらかな加工がなされた上質な苧麻の糸を四つ編みにしました。 革紐も良いですが、丈夫さは苧麻の紐が一番です。 そして、やはり藍には白。 この取り合わせが一番美しい。 凛とした苧麻の紐がまるで帯締めのように、 キュッと心地よく本体を締めてくれます。
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200年以上前に作られた交易で使われたガラスのとんぼ玉です。 淡い乳白色のガラスの玉にロマンを感じます。
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深い藍染の大麻布。 鮮やかな縹色の縞が美しい布です。
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昔の布の多くは濃く、深い藍染が多い中、 このような縹色の藍染は珍しいと思うのです。 濃くても、鮮やかな青でも、 透明感のある美しさは藍染めだけの奇跡。
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この手積みの苧麻の織りをご覧ください。 麻独特のゆるやかな織り。 なのに、これほど明瞭な型染めの技。 どれほどの手練れの職人さんの仕事なのでしょうか。 白がどこまでも白い。 昔の人のなせる技に感服します。
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仕切りポケットには2種類の麻の布。 大正、明治期の古い麻。 織りの感じが少しずつ異なる。
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仕切りポケットに使用した厚手の麻。 もしかしたら大麻布かもしれません。 これも手紡ぎ、いえ、手積の糸。 野趣溢れる野太い麻の糸で織ったゴリゴリした麻。 この麻に魅了されて、長くものづくりを続けています。
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祭り装束で使われる綱紋様。 こうした伝統柄の型染めは今ではデジタルプリントが主流になってきました。味わい深い手染めの木綿布。 手仕事ならではというのでしょうか、 染めムラがあったり、色が飛んでいたり、そういう染めの”バグ”と思しきものが愛おしくなってしまいます。
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蛇腹ポケットのために極細番手で織られた上布(苧麻)を使います。透けるような薄さだから、何枚も重なった部分のエッジも、 美しく仕上げることができます。 こうした上布も、時代を経るごとにどんどん市場に出回らなくなってきました。古いものは無くなっていく一方なので、 古布は全て大事に使います。
手で紡がれた糸で手織りされた藍染めの大麻布の型染め尽くし。
鮮やかな縹色の縞の型染めをかぶせに、本体も縹色の大麻布を合わせて。
内側には、生成りの大麻布と鮮やかな型染めの苧麻の布を合わせました。
木綿や麻などはくっきりと染め難い素材ですが、昔の人の技には驚かされます。
これほど鮮やかに型染めされた苧麻の布は今ではもう作れないものだと思います。
仕切りの蛇腹ポケットの藍染めの厚手の苧麻のパイピングにも使用しました。
こうした昔の人が手紡ぎして手織りして、藍染めや型染めした麻の布は、
最近はもうすっかり手に入らなくなってきました。
このような布で小物入れや袋ものを仕立てることが出来るのも、だんだん限られてきたように思います。
貴重な布にハサミを入れるとき、心して裁断して仕立てています。
昔の布で拵えた小物入れや袋ものを、もしお使いのうちに破れたり、擦れて穴が開いても、
どうかすぐに捨てないで戴けたらいいな、と思います。
破れては縫い、布を当てて繕っては使い続けていた昔の人たちのように、
ずっとずっと長く愛用頂けたらと思います。
そんな風に布や物が伝わっていったら、薺nazunaでの物づくりも生かされるような気がします。
ポケットは全部で5つ。
留め具はすべて山桜を手彫りしたもの。何十年も乾燥させた山桜を使って彫刻刀で彫っています。
かぶせを留めつける紐に通したのは、なめらかな苧麻を四つ編みして組紐にしたものです。
丈夫な苧麻の組紐はぐいっと引いてくるくると巻き引き絞っても、ちぎれることがありません。
しっかり手編みした組紐がキュッと本体を気持ち良く締めつけてくれます。
紐に通した緒締玉は200年以上前に交易で使われたアンティークのとんぼ玉です。
布の手触りの良さを生かせるように、ボンドや糊で固い芯を貼付けていません。
芯は硬さや厚みの違う木綿素材のものを重ねて調節しています。
程よい張りはありますが、布の柔らかな手触りを残した仕立てのものです。
一つ一つの工程を手縫いし、仕上げもすべて手仕事で仕立てた小物入れです。
手縫いにこだわるのは、布と布の合わせ目がふんわりとふっくら仕上るので、
手織りのものや上質の素材には手縫いで、というのが信条です。。。
手にしたときに心が和むような、かぶせを開け閉めする手が喜ぶような、
愛着の湧く小物入れに仕上ったと思います。
size : W19cm × H10cm
(蓋をぴったり閉ざした時のおよその大きさです。)
表布 : 藍染め大麻布(古布)
内布 : 生成り大麻布×藍の型染め麻(古布)
ポケット : 藍染め苧麻、綱紋様の型染め木綿、生成り大麻布(古布)
留め紐 : 苧麻の組紐
緒締玉: 200年以上前のガラスのとんぼ玉
留め具: 山桜
発送方法
送料 | 追跡 | 補償 | ||
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ゆうパック |
北海道 ¥1,410 東北 ¥880 関東 ¥880 信越 ¥880 北陸 ¥880 東海 ¥880 近畿 ¥990 中国 ¥1,150 四国 ¥1,150 九州 ¥1,410 沖縄 ¥1,450 |
◯ | ◯ | ¥0 |
定形外郵便(規格外) (書留) | ¥860 | ◯ | ◯ | ¥0 |
宅急便(現金運賃)(ヤマト運輸) |
北東北 ¥1,060 南東北 ¥940 関東 ¥940 信越 ¥940 北陸 ¥940 中部 ¥940 関西 ¥1,060 中国 ¥1,190 四国 ¥1,190 九州 ¥1,460 沖縄 ¥1,460 |
◯ | ◯ | ¥0 |
発送までの目安
2日
定形外簡易書留郵便がお勧めです。補償もございますし、お箱に入れての発送となりますので安心です。
20,000円以上お買い上げで送料無料になりますが、
同一の配送先、同梱にて一回の配送に限ります。
複数の配送の場合は別途配送料がかかります。
メッセージにてお問い合わせくださいませ。
ご購入の際の注意点
サイズや素材などご確認の上、ご注文をお願いします。
布製のお財布、小物入れですが、芯に布を貼りつけたものではなく、
芯も厚手布で制作された、布の手触りを生かしたものなので、
ガッチリした硬さのあるものとは違います。
ご質問などございましたら、どうぞお気軽にお問合せください。
他サイト上で同時に販売中ですので、品切れになりました際はご了承下さい。
ショップへの感想コメント
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by にょろ
この度も迅速で丁寧な対応をして頂き感謝致します。 どれも時を経た唯一無二の美しさが発せられ、個性が引き立つ組み合わせのお品で、大切にしたいです。 また機会がございましたら、ぜひよろしくお願い致します。
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無事受け取りました。 遠い昔に職人さん達の手によって創られた布達が様々な人の手を経て「薺 nazuna」さんの元に集まり、素晴らしい袋物に。 まるでこの袋物になる為に創られたかのようにしっくりきているのが不思議でずっと眺めていました。レビューが遅れた理由です┏(_ _)┓ 有難うございます。大事に使わせて頂きます。
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この度も素敵な作品を誠にありがとうございました。 迅速丁寧なご対応感謝申し上げます。 前回お譲りいただいた袋ものも、大事に、愛用しております。しっくりと良い感じに馴染み持つたびに愛着がわいてきます。こちらの作品も慈しみながら大切に使わせていただきます。
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朝ドラの 〝あまちゃん〟再放送を毎日 見ています。そのなかで 勉さんが 何時も 琥珀を 磨いているシーンが 毎日のように 映し出されていました。 可愛い 琥珀のブレスは それそれの物語が あって 今 私の手元に 届けられているので 思いを 巡らしながら 楽しみたい! 個性的な色合いの小さなビーズが スライドする ように なっているデザインが 素敵。