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藍染めのアサの無地の内側には、鮮やかな型染め木綿を合わせて蛇腹式小物入れに仕立てました。 黒に見紛うほど濃い藍色のかぶせを開けると、鮮やかな縹色の型染めが目を魅きます。 蛇腹のアコーディオンポケットは、極細番手の藍染めの上布(アサ)をマチにして、 全て手縫いで仕立てています。 従来のフラットな小物入れよりも厚みのあるものを仕舞うことが出来ます。 収納ポケットは全部で3つ。 仕切りポケットは縹色の型染め布に珈琲豆染めの麻のパイピングでアクセントに。 前ポケットは極細番手の糸で織られた水色の上布を。 爽やかな色が前ポケットを開けたときに目を楽しませてくれます。
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ポケットの留め具はシニュ-を編んだループに、 100年以上前のアンティークボタンを使用しました。 かぶせの留め具は山桜を手彫りしたものです。 紐は日々の使用に丈夫なようにと質の良い木綿の撚り紐を四つ組に編みました。 今ではもう作る人がいなくなった丈夫なアンティークのもの。 現在流通している凧糸とは似て非なるもの。滑らかで光沢のある糸は凧糸とは似ても似つかない上質な木綿の紐。 それを合わせて四つ組に手編みして留め紐としました。 桜材の留め具に通して、アンティークビーズで飾りました。 丈夫ながら、味わいのあるアンティークの紐がキュッと本体を締めつけてくれます。
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布の補強に、裏に木綿や麻の古布を重ねます。 長く作っている間に、丈夫な化繊の芯地は柔らかな古布を逆に傷めてしまうことを知りました。 昔の木綿や麻は殆どが手で紡いだり、績んだりした”やんわり”とした糸で織られています。 木綿は使って行くうちに、まるで綿=ワタへとかえっていくような手触りになっていくもの。 なので、化繊の芯や裏地、糸がなんだか浮いてきてしまうように思うのです。 そういうわけで、この数年、糸も木綿に、裏打ちにも麻や木綿を使うようになりました。 一つ一つの工程を手縫いし、仕上げもすべて手仕事で仕立てた小物入れです。 さあ、何を仕舞いましょうか。
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size : 15.5cm × 9.5cm (蓋をぴったり閉ざした時のおよその大きさです。) 表布 : 濃藍の麻布 (古布) 内布 : 藍の型染め木綿+藍染め木綿 (古布) ポケット : 藍の型染め木綿(古布)+珈琲豆染め麻布、水色の極細番手の上布(古布) 留め紐 : アンティークの木綿糸で手編みした組紐 その他 : アンティークのビーズとボタン、 山桜の手彫りの前飾りと留め爪、シニュー糸 アンティーク素材の布や金具や紐、ビーズなどを使用しています。ご理解いただいた上でご注文頂ければと存じます。
再販:藍の古代麻の蛇腹式小物入れ(小)
- ギフト対応可
(同ショップ内)
お知らせ
薺nazunaへお越し頂きまして有難うございます。
iichiのショップデザイン変更に伴い、しばらくの間、一部商品の詳細説明文が途中で無くなっておりました。
サイズや素材などご質問ございましたらご遠慮なくメッセージくださいませ。
深く濃い藍無地の野趣溢れる麻布を蛇腹式小物入れに仕立てました。
古来日本では南方の植物である木綿の栽培以前には、
おおあさ(大麻草)や苧麻、コウゾや藤やシナなど樹木の樹皮まで、
さまざまなものから繊維を採って衣類を作り出してきました。
当時、柔らかな絹や木綿を着用できたのは、高い身分のものや裕福なものに限られました。
そんな貧しく厳しい自然の中で暮らす農家の女たちが、
家族の衣類、夜具、生活の布としてせっせと織り、作られてきた 、いわゆる"アサ”と呼ばれる自然布。
今ではそのゴリゴリした手触りと、野趣溢れる佇まいが珍重される貴重な布となりました。
この布は、手績みした糸を湛然に手織りし、藍染めの色がまだ鮮やかな、
未使用のまま仕舞われて後世に残された布のよう。
薺nazunaでの物づくりに藍染めの布を使うことが多いのは、何と言っても染めの美しさにあります。
他の天然染料が、経年による退色や劣化が著しいのに比べて、
藍染めの丈夫さ、経年によって染め色が擦れ、枯れてきても
言ってみれば逆にそうなってからの方が、尚一層、色の透明感が如実に感じたり、
染め布全体の風情が出て、縫い目のあたりの美しさはデニムのインディゴを遥かにしのぐように思います。
日本の藍染めは何度も染めを繰り返すことで、
まるで透明のガラスや透明の水が気の遠くなるくらいに何層にもなって、
水色から深い藍、黒のように濃い藍色へと色が重なって生み出される染めなのです。
一回で染まってしまう人工的な濁った”藍色”とは、比べ物にならない透明感があるのはそのためなのです。
そして藍の発色は、使い込まれてからがより布としての輝きを放つので、
藍の擦れや経年の枯れの美しさと相まって、より風情豊かになってくれるようなのです。
そして染めもさることながら、今ではどこにも見ることの出来ない手触りの手織りの布。
本体の藍の染め色は未使用のようで鮮やかですが、明治から大正にかけての古布ゆえに多少の傷みがあります。
糸が弱った部分はちくちく縫いの糸で補強し、アンティークのビーズを飾りました。
そんな繕いの跡も古布の景色として楽しんで頂ければと思います。
藍染めのアサの無地の内側には、鮮やかな型染め木綿を合わせて蛇腹式小物入れに仕立てました。
黒に見紛うほど濃い藍色のかぶせを開けると、鮮やかな縹色の型染めが目を魅きます。
蛇腹のアコーディオンポケットは、極細番手の藍染めの上布(アサ)をマチにして、
全て手縫いで仕立てています。
従来のフラットな小物入れよりも厚みのあるものを仕舞うことが出来ます。
収納ポケットは全部で3つ。
仕切りポケットは縹色の型染め布に珈琲豆染めの麻のパイピングでアクセントに。
前ポケットは極細番手の糸で織られた水色の上布を。
爽やかな色が前ポケットを開けたときに目を楽しませてくれます。
ポケットの留め具はシニュ-を編んだループに、
100年以上前のアンティークボタンを使用しました。
かぶせの留め具は30年以上乾燥させた山桜を手彫りしたものです。
指でそっと撫でるとなんだか心地よい手触りです。
留め紐は日々の使用に丈夫なようにと、質の良い木綿糸を四つ組に編みました。
昔に作られて、今ではもう作る人がいなくなった丈夫なアンティークの木綿糸。
現在流通している凧糸とは似て非なるもの。滑らかで光沢のある糸は凧糸とは似ても似つかない上質な木綿の糸。
それを合わせて四つ組に手編みして留め紐としました。
桜材の留め具に通して、アンティークビーズで飾りました。
丈夫ながら、味わいのあるアンティークの紐がキュッと本体を締めつけてくれます。
布の補強に、裏に木綿や麻の古布を重ねます。
長く作っている間に、丈夫な化繊の芯地は柔らかな古布を逆に傷めてしまうことを知りました。
昔の木綿や麻は殆どが手で紡いだり、績んだりした”やんわり”とした糸で織られています。
木綿は使って行くうちに、まるで綿=ワタへとかえっていくような手触りになっていくもの。
なので、化繊の芯や裏地、糸がなんだか浮いてきてしまうように思うのです。
そういうわけで、この数年、糸も木綿に、裏打ちにも麻や木綿を使うようになりました。
一つ一つの工程を手縫いし、仕上げもすべて手仕事で仕立てた小物入れです。
薺nazunaの製品はすべて手縫い仕立て。
手縫いにこだわるのは、布と布の合わせ目がふんわりとふっくら仕上るので、
手織りのものや上質の素材には手縫いで、というのが信条です。。。
手にしたときに心が和むような、かぶせを開け閉めする手が喜ぶような、
愛着の湧く小物入れに仕上ったと思います。
藍の大麻布の蛇腹式小物入れ、
さあ、何を仕舞いましょうか。
size : 15.5cm × 9.5cm
(蓋をぴったり閉ざした時のおよその大きさです。)
表布 : 濃藍の麻布 (古布)
内布 : 藍の型染め木綿+藍染め木綿 (古布)
ポケット : 藍の型染め木綿(古布)+珈琲豆染め麻布、水色の極細番手の上布(古布)
留め紐 : アンティークの木綿糸で手編みした組紐
その他 : アンティークのビーズとボタン、山桜の手彫りの前飾りと留め爪、シニュー糸
発送方法
送料 | 追跡 | 補償 | ||
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ゆうパック |
北海道 ¥1,410 東北 ¥880 関東 ¥880 信越 ¥880 北陸 ¥880 東海 ¥880 近畿 ¥990 中国 ¥1,150 四国 ¥1,150 九州 ¥1,410 沖縄 ¥1,450 |
◯ | ◯ | ¥0 |
宅急便(現金運賃)(ヤマト運輸) |
北東北 ¥1,060 南東北 ¥940 関東 ¥940 信越 ¥940 北陸 ¥940 中部 ¥940 関西 ¥1,060 中国 ¥1,190 四国 ¥1,190 九州 ¥1,460 沖縄 ¥1,460 |
◯ | ◯ | ¥0 |
発送までの目安
2日
ご購入の際の注意点
サイズや素材などご確認の上、ご注文をお願いします。
布製のお財布、小物入れですが、芯に布を貼りつけたものではなく、
芯も厚手布で制作された、布の手触りを生かしたものなので、
ガッチリした硬さのあるものとは違います。
ご質問などございましたら、どうぞお気軽にお問合せください。
他サイト上で同時に販売中ですので、品切れになりました際はご了承下さい。
ショップへの感想コメント
(39)-
by にょろ
長年愛用しているトラベラーズファクトリーの手帳入れ用に購入しました。 大きさは誂えたようにピッタリ収まり、端正で細部まで心配りされたお品が本当に素敵です。永く大切に使いたいです。 この度も迅速で丁寧な対応をして頂きまして感謝致します。また機会がございましたらぜひよろしくお願い致します。
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by nissy
いつもながら、うっとりする手仕事のお品をありがとうございました。 大好きな藍染の古布が贅沢に使われ、色もさることながら、各布の糸みのちがいなども、見て触って楽しくなります。山桜の彫り物もずっと触っていたくなる手触り。このまま一つの作品として、使うのがもったいないと思うところもありますが、用の美の布として、ふたたびがっつり活躍してもらおうと思います。 ありがとうございました(*^^*)
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by にょろ
この度も迅速で丁寧な対応をして頂き感謝致します。 どれも時を経た唯一無二の美しさが発せられ、個性が引き立つ組み合わせのお品で、大切にしたいです。 また機会がございましたら、ぜひよろしくお願い致します。