【愛おしき猫の肖像-時の封印ー紡ぐ物語】より
【千夜一夜の来訪者ー若き発明家の肖像】です。
こちらはブローチです。
瞳は、天然の琥珀(アンバー)を砕いて粒子状にし、ラメパウダーとブレンドし、瞳にセットしています(レジンでしっかり固めています)
こちらは、シルバーブロンズ風仕上げです。
(チンチラシルバーやシェーデッドシルバーのペルシャさんをイメージしていますが、ブロンズ像風ですので、毛色はご想像にお任せします^^)
ペルシャ猫のふわふわの毛の感じ、「ホイップ感」がでるように粘土で作っています。
通常、こういった粘土や金属では、長毛の猫さんは線を引いて長い毛を表現されますが、それだと質感は「サラサラ」です。
そこで、粘土を盛り付けることで、空気をたっぷり含んだペルシャ猫の柔らかくてボリューミーな毛の感じを出しました。
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ペルシャ王国の都ペルル。
訪れる旅猫たちが集う場所があった。
宿屋である。
その宿の名前は「オアシス」
緑の葉が無数に茂る壁に、大きな水瓶を模した屋根が目印の老舗である。
宿の前には立派な看板が掲げられ、その板の節目からは長い歴史を感じさせたが、
店主はそれに似合わず、かなり若い。
白とシルバーが混ざるシルクのような長い毛をしているが、
その瞳は若さゆえの好奇心が勝っていて、いたずらな金色を宿していた。
彼が宿屋を両親から受け継いだ時「まだ若すぎる」と誰もが言った。
が、彼は、そんな外野の声には耳も貸さず、宿屋を繁盛させることだけを考え行動した。
凡庸な主ではなかったのである。
彼の宿屋は、異なる文化や身体的特徴を持つ猫たちが、旅の疲れを癒す場所。
そして、遊びを通じて互いを理解し、
新しい友情を育む「文化融合と遊びの殿堂」となっていた。
その殿堂で今、猫たちの目を釘付けにしているのが、
『迷宮瓶』と呼ばれる遊びである。
彼は両親から受け継いだ宿の主であることに満足せず、
自身が作ったおもちゃを宿に展示しては都の注目を集める、優れた発明家でもあったのだ。
そして今、彼の発明した「迷宮瓶」はペルニャ王国の外にも
その評判が届く程のヒット作となっていた。
目の前では短足の旅猫が「迷宮瓶」に奮闘していた。
あの手足では無理だろうと誰もが思っていた。
彼も同様の感想を抱きながら見ていたが、
短足猫は諦めずに果敢に挑戦しつづけ、ついにジャーキーをゲットしたのである。
短足猫の全身全霊での喜びの姿に、笑い声は一層大きくなった。
彼は得意気に微笑むと、右手をぺろりと一舐めしてから、
シルクのような毛を一点の乱れもなく整え、
砂まみれで踊る短足猫の野性味あふれる喜びの姿に、
自らの発明が『完成』したことを悟ったのである。
賑やかに笑い声が響く中、目の前で踊る短足の旅猫を眺めながら、
誰に語りかけるでもなく、ひとり呟いた。
「遊びはね、心の言葉なんだ。
言葉が通じなくても、一緒に遊べば、きっと心が繋がるはずさ。
この店は、猫たちの”オアシス”なのさ。」
弾けるような笑顔の猫たちを見て、彼は幸せを感じていた。
宿で疲れた体を癒し、おもちゃに興じ笑顔で旅を続ける。
「オアシス」という名の宿は、猫たちの未来をも明るく照らす、希望の光そのものなのだ。
そして、「オアシス」の主が発明した「迷宮瓶」は、砂漠の太陽を反射し、旅猫たちの顔を明るく輝かせていた。
この二つの光を求め、今日も「オアシス」には多くの猫が集っている。
(注:空想の物語です)
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石塑粘土で造り、レジンでコートして防水と強度を出していますので、
いわゆる粘土細工のように割れることはありません。
(ただし、強い衝撃を加えると変形したり、欠けたりする恐れはありますので、お取り扱いは優しくご丁寧にお願いいたします)
ブロンズ像風のペイントは企業秘密ですが、一見すると、粘土で出来ているという感じはまったくしません。
手に取ると重さで金属ではないとわかりますが、見た目では金属感がしっかりあります。一般的なメタリックペイントとは全く異なる質感です。
粘土を盛って乾かし、削って更に盛ってという工程を幾度も繰り返し、造形が仕上がったところで、レジンでコートして、その上からブロンズ風のペイントを施し、最後に再度防水をして仕上げております。
大変手間と時間をかけて、また愛情も込め、ひとつひとつ作っています。
一からの手作りですので、すべてが一点物であり、型を使っているわけではないため、同じ物は二度と作ることができません。
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【愛おしき猫の肖像ー時の封印ー紡ぐ物語】
このシリーズは、愛おしい猫たちの姿を長い時を経たブロンズ像のようなレリーフとして現代によみがえらせることをコンセプトとして作っています。
「時の封印ー紡ぐ物語」という名の通り、かつて存在した、あるいは心の中で今も生き続ける猫たちの表情を粘土で一つ一つ丁寧に形作り、ブロンズを思わせる独特の風合いで仕上げています。
作品ひとつひとつに込められた猫の「肖像」は、過ぎ去った時間、そして新たな未来へとつながる物語を静かに語りかけます。
光の当たり方や見る角度によって表情を変えるレリーフは、日々の喧騒の中にふと訪れる記憶や感情の揺らぎを写し取ったかのようです。
私の作品は単なる装飾品ではありません。
愛おしい猫の表情を小さな粘土像の中に、過ごした時と共に封印し、あなたの心に寄り添い、共に時を刻む唯一無二の存在になることを願っています。
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裏面に私のサインと制作年度を入れております。
(愛猫さんが似てるということでご購入される方は、愛猫さんのお名前も入れさせていただきます。ご希望の方は取引ナビよりお知らせくださいませ)
レザー調ケースに入れてお届けします。
窓付のケースですのでこのまま飾っていただくこともできます。
発送方法
発送までの目安
ご購入の際の注意点
お手入れは、柔らかい布で優しくなでる程度に留めてください。
強く拭いたりすると、傷をつけたり塗装を傷めてしまいますので、くれぐれもお控えください。
水で洗うなどもしないでくださいませ。
また、強い衝撃を加えると傷がついたり欠けたりなど破損する危険がありますので、お取り扱いは優しく丁寧におねがいいたします。
ショップへの感想コメント
(1)-
とても素敵な素晴らしい作品をありがとうございました。 宝物が増えました。 これからも作品を楽しみにしております。

