ひとつのところをくるくると回っている。
鴨たち、月の精たち、閉じた本の頁の陰で。花びら一枚、落ちるほどでもない重みの夢で。わたしと水鳥たちが冬の名残りを求めている。芯のつめたい日々の裏で。並行して。人の生業の緩く曲がる、その暦の下の欄。
わたしと鴨たち。回っている。金いろの筆跡をたどっている。誰かには読めるかのように。
――「十五と、ひと夜」
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[仕様] A5判 28ページ 中綴じ
本文…FSC認証されたコピー用紙を使用しています。*
(*原料となる木材は、適正に管理された森林から生産されています)
[刊行日] 2018年9月1日
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・自家製詩集です。
・主に「文学フリマ東京」での頒布のため、制作したものです。
当日お求めになれなかった方々が
こちらからお求めいただけるようにと思い、ご用意しました。
・もちろん、日ごろ「文学フリマ」にいらっしゃる機会のない方がたにも
お求めいただけます。
発送方法
発送までの目安
ご購入の際の注意点
活字と異なり、すべての文字が見やすくくっきり写っているわけではありませんが、
お読みいただくには支障ありません。
ショップへの感想コメント
(4)-
今回もプラス@を添えて頂きありがとう。いつもながらに詩を両脇で支える絵と写真の構造に感嘆しています。絵と写真に言葉が供えられれば作品はそこで完結するけれど(たぶん)、詩にどんなに絵と写真が添えられても詩はますます未知へ潜っていくように感じます。 それこそが清深なNHワールド。 荒れ果てた世にそのNHWがヒタヒタと満ち、溢れ行きますように。
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生まれた時はみんないのち一つだけだった、時に浸ってそれぞれ色んな物や事を身に着けた、でもそれらは本当は無い方がいいものばかりだったんだ。詞子さんは絵と写真と詩に身を寄せてまた命一つに戻ってるんだ、ネ
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一冊、一冊、数日にわけて読ませていただきました。 どの詩集も透明感のある結晶のような言葉でつづられていて、素敵でした。 どの詩集も好きです。 これからの作品も楽しみにしています。 素敵な作品をありがとうございましたm(_ _)m
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とても丁寧な対応していただきまして 有難うございます。 アヒルさんの表紙もとても可愛らしく 今から読むのがとても楽しみです!


