2016年９月30日発行
A5 判（148×210ミリ）
中綴じ
24ページ
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ひんやりした泥の夢に包まれて、ゆりかもめはある朝まで身を潜めている。
不安がそのまま羽の一枚に変わった、羊歯の重さを量るその朝まで。
――「遅い初夏」
ガラス水槽の眠るヒトデは、ちいさく透ける信号をぷつぷつ吐きだしている。薄荷いろの満月が近づく七月の地球。人より前にそこにあった音。
響きと波。
揺れていた世界のことを、わたしは思いだす。とてもやわらかで深く苦い、輝きに満ちていた闇のこと。
――「波紋」
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ショップへの感想コメント
(4)-
今回もプラス@を添えて頂きありがとう。いつもながらに詩を両脇で支える絵と写真の構造に感嘆しています。絵と写真に言葉が供えられれば作品はそこで完結するけれど(たぶん)、詩にどんなに絵と写真が添えられても詩はますます未知へ潜っていくように感じます。 それこそが清深なNHワールド。 荒れ果てた世にそのNHWがヒタヒタと満ち、溢れ行きますように。
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生まれた時はみんないのち一つだけだった、時に浸ってそれぞれ色んな物や事を身に着けた、でもそれらは本当は無い方がいいものばかりだったんだ。詞子さんは絵と写真と詩に身を寄せてまた命一つに戻ってるんだ、ネ
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一冊、一冊、数日にわけて読ませていただきました。 どの詩集も透明感のある結晶のような言葉でつづられていて、素敵でした。 どの詩集も好きです。 これからの作品も楽しみにしています。 素敵な作品をありがとうございましたm(_ _)m
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とても丁寧な対応していただきまして 有難うございます。 アヒルさんの表紙もとても可愛らしく 今から読むのがとても楽しみです！