iichi通信 No.1590

いつも、本と。

いつも持ち歩き、いつでも飛び込むことができる、もう一つの世界。先人達の暮らしのアドバイスも、旅人が見てきた風景も、物語や歴史も、時空を超えて手の中にすっぽりとおさまる小さな本は、きっと生きていく上で欠かせないもの。全てを経験することはできないからこそ、本と一緒に、毎日に新鮮な風を吹かせていたいですね。

静かな朝のひとり時間。

ランチ休憩のおともに、頭と心がリセットできる本を。

午後のコーヒーとおやつと本、至福のひととき。

秋の夜長に、おやすみ前の一冊を。

編集後記

これまでの読書遍歴を辿ると、その時々に必要としていたものや気分が分かるような気がします。子供時代はファンタジーや学園もの、学生時代は小難しい詩や芸術の本で知的好奇心を満たす喜びを知り、ここ数年はエッセイや軽やかな小説に、日々の癒しを求めています。秋になり最近持ち歩いているのは、須賀敦子さんの全集。土地の匂いや湿気、光、人影がふわりと浮かび、ページをめくるたびに街の中へと入り込んでいくよう。夢中になりすぎて、あっ!と電車を慌てて降りることもしばしばです。この先の人生も、きっと必要な時に、必要な本との出会いがありますように。(編集・I)

次回予告 配信日 2025.11.19

次回のiichi通信は「ニット小物で冬じたく」。さまざまな色や柄を見ているだけで心が弾む、ニットの小物。防寒対策をしながらおしゃれも楽しめる、手仕事の手袋、マフラー、ニット帽に靴下など、大人のためのニット小物が大集合です。どうぞお楽しみに!

2025年11月16日