プロフィール

青森県にて、地元の津軽に400年受け継がれる 漆の ”変わり塗り”技法 を用い、食器をはじめとする日用品や飾り箱/文箱を製作しています。

〈 特徴 〉
漆は他の素材にはない独特の美しさや艶、柔らかさがあります。使うと手に馴染み、温かさや安らぎを感じます。また置いて見ても美しく、丁寧に磨き上げる(呂色仕上げ)ことできれいに反射し撫でたくなるしっとりとした艶が生まれます。
その一方で、どこか心を動かすような非日常的な感覚の
ある文様を施します。これは津軽に伝わる ”研ぎ出し変わり塗り”技法 によるもので、漆を凹凸に何層にも塗り重ねそれを平らに研ぎ出すことで他にない独特な文様が生まれます。
また目に見えない下地もしっかりと丁寧に塗り重ねて耐久性を持たせています。
漆は修理もできます。長いあいだ使い続けて愛着をもち、生活の豊かさの一部分を担えるような作品であってほしい。つつましさや、奥深さのある作品になってほしい。そう思いながら一点一点手作業で製作しています。

〈 サステイナブルな漆と津軽に残る伝統 〉
作品の素材である漆は木から採れる天然の塗料で、素地の木ととても親和性があります。そして下地からきちんと作られた漆器は修理もしながら長く使い続けられるので、環境にも優しくサステイナブルなものです。
また漆には抗菌化作用があり、熱を通しにくく酸やアルカリにも強い性質があるので、このような時代でも安心してお使いいただけます。
そんな現代的な側面も持つ漆器ですが、その歴史は古く、縄文時代初期から約10000年にもわたって私たちの生活にありました。それに比べれば津軽の研ぎ出し変わり塗りの歴史は400年足らずですが、その先人たちの様々な工夫と革新と伝承は類を見ないもので、いまだに輪島と並ぶ日本有数の漆器の産地です。

〈 作品とご注文について 〉
作品は一点一点手作りで製作していますので全く同じものはありません。写真に掲載されたものとはそれぞれ色味や文様が微妙に異なりますので、ご理解いただければ幸いです。


東京都出身
弘前市在住

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