プロフィール

永平寺 近くにある、ひとり掛け専門の工房です。
永平寺へ向かう道の手前、細い小径を入った先。
観光地の喧騒から少し離れた、森に包まれた場所に工房があります。
杉林に囲まれ、音が吸い込まれるような静けさ中で、一脚ずつ制作しています。

昔からソファが好きで、好きで、
好きすぎてデザインから木枠設計、組立て、ウレタン形成、生地の張り込みまで、
すべての工程を一人で行うようになりました。

椅子は、線だけでは成立しません。
構造だけでも、張りだけでも成立しません。
意匠と強度、快適性と耐久性。
全工程を一貫して行うことで、判断基準は常に一つ。
美しいラインを描くと同時に力の流れを設計し、
座り心地をつくりながら耐久性を担保します。
工程を分断しないことで、思想も品質もぶれない。
それが、一人でつくる最大の強みとなっています。

-ひとり掛け専門について-
大きなソファは、やがて“寝る家具”になります。
私がつくりたいのは、姿勢を保ち、自分の時間と向き合うための椅子。
だからこそ、「ひとり掛け専門」を掲げています。

制作の中心は、ボタン絞りを特徴とした一点もののひとり掛けソファやスツール。
空間の雰囲気を変えられる、装飾となる家具を目指しています。
「自身の大切な空間を、自分のためだけの椅子で彩る。」
その想いから、
“座るひとの空間と時間が、大切な場所になるように”
をテーマに制作しています。
ある国では「初任給で椅子を買う」と言われます。
自宅に、自身が安らぐ“場所”を持つという考え方です。
日本には、ソファがあっても床に座る文化があります。
その風土に寄り添い、床に近い低座のひとり掛けを主軸としています。
張地には、越前市で織られたベルベット(ビロード)など、福井県産の素材を使用。その他、東京産のピッグスキンもお気に入りです。
着物や思い出の洋服を張地として再構成するなど、布に新たな価値と物語を与える取り組みも行っています。

Terrace_co-vo ~てらすこーぼ~