プロフィール

東京から南に約1000キロの太平洋に浮かぶ小笠原諸島
旅行で訪れたこの地の豊かな自然と色合に魅せられて
私は小笠原にどうにかして関わりたい思いでいっぱいでした

同時に戦前から伝わる小笠原タコノ葉細工の素朴なあたたかさと希有な歴史に魅せられて
この素敵な民芸品をより多くの人に知ってもらえるために力を尽くそうと決めました

会社員を辞め理解ある夫の応援を得て
今は年に4ヶ月ほど島で住み込みの仕事をしながら小笠原タコノ葉細工を学び材料を仕込んで
東京の家と行き来をする計画を実行中です

堅実な印象のタコノ葉細工をお手本に
相性のよいヨーロッパデザインと組み合わせて
現代に通ずる新しい「タコノハ」として提案し
合わせて本家タコノ葉細工の魅力も伝えていけたらと考えています


◆タコノハの材料ができるまで◆

1.小笠原固有種タコノキはタコの足のような気根を何本ものばします
2.葉を根本から切り落とし両側と中央についたトゲを丁寧に切り落とします
3.束にして40〜60分ほど煮て外の風に当て乾かします
4.翌日から約1ヶ月ほどかけて天日干しします
内側に丸まる葉が真っ直ぐになるよう反らして丸めます
雨は厳禁なので空模様とにらめっこの毎日です