虫明焼(むしあけやき)は、岡山県瀬戸内市邑久町虫明という地で江戸た時代後期より始まった焼物で、約300年の歴史があります。
当時の岡山藩の筆頭家老であった伊木家のお庭焼として、京都より名工・宮川香山、清風与平、仁阿弥道八らを呼び寄せ、虫明焼の指導・制作に当たらせたことから、京焼・清水焼の流れを汲んだ京風の焼物です。
茶陶窯として始まったことから、特にお茶の世界では、全国的に愛好家が多いのも特徴です。
茶陶や壺や鉢といった大物、日用雑器まで幅広く制作しています。
伝統を受け継ぎながら、新しいフォルムや色合いにも挑戦しながら、現代にマッチした焼物作りをしています。
こちらのサイトでは、主に普段使いの比較的安価な作品を中心に出品します。
creema限定の出品や通常桐箱付きの販売作品は紙箱にし、個展やギャラリーよりも安くご提供いたします。
作家物のほか、脇窯の曙窯(職人さんの大衆窯)の作品も出品します。
器を使う楽しさをもっと多くの方に知ってもらえる機会になればと願っています。
黒井博史略歴
1998年 松山大学経済学部卒業、山陽放送(TBS系)入社.営業部、報道部(記者)など6年間勤務.
2005年 京都府立陶工高騰技術専門校成形科修了.
2006年 京都市産業技術研究所工業技術センター本科修了.
父・黒井千左(岡山県重要無形文化財保持者)のもとで作陶に入る岡山県美術展初出品初入選(06年以降、連続入選・入賞)
2008年 岡山天満屋初個展
2010年 第57回日本伝統工芸展初入選(以降、11年、13、18年入選)
第53回日本伝統工芸中国支部展初出品初入選(以降、連続入選)
2012年 岡山県美術展山陽新聞社賞受賞(最高賞)
2014年 岡山県美術展県展特別賞受賞
2016年 没後100年宮川香山展招待出品(岡山県立美術館)
2018年 日本工芸会正会員認定
第61回日本伝統工芸中国支部展岡山県知事賞受賞
虫明焼×ANAクラウンプラザホテルコラボ企画「OKAYAMA EAST MUSE DINNER」フルコースの器(全8種)制作
2019年 第62回日本伝統工芸中国支部展岡山市長賞受賞、名古屋三越父子展
2020年 第63回日本伝統工芸中国支部展岡山県知事賞受賞、日本陶磁協会現代陶芸奨励賞中国・四国展入選、伊予鉄高島屋父子展(以降、21、24年)
2024年 天皇皇后両陛下岡山県ご訪問時、ホテルでのお食事の器として皿・カップ・酒器などを採用される(ANAクラウンプラザホテル岡山)
この他、公募展で受賞、東京、札幌、三重、姫路、岡山、倉敷、福山、広島などの百貨店・ギャラリー、美術館で個展やグループ展を開催。遠州流茶道全国大会(2021年)記念品として「抹茶茶盌」500個採用される
日本工芸会中国支部幹事(2022年~)、日本工芸会中国支部陶芸部会副部会長