プロフィール

平成12年 第29回日本伝統工芸近畿展入選
平成13年 第30回日本伝統工芸近畿展入選

欅、楓、タモなど、樹齢を重ねた木を材として用い、食器などを製作しています。
そして古木に特有の杢を活かすため、主に拭き漆で仕上げています。
自然の素材である漆は安全な上、その深い色艶は他の塗料には決してないものです。
導管に入り込み、それぞれの木に特有の景色を浮かび上がらせます。
欅やタモは力強くクッキリとした木目を現し、楓や栃は優雅で陰影に富んでいます。

また漆は強靭な皮膜を形成するという特質を持っています。
完成後年々その強度を増し,最高度に達するには六年を要するそうですが、最終的な強度を決めるのは下地作りの良し悪しです。
見かけは似通っていても、使い始めるとその違いは直に鮮明になってきます。
丁寧な仕事がなされていない品は間もなくその艶を失い、破損のリスクも高まります。
私は全工程の七割の時間を、この下地作りに充てています。

ただその被膜がいくら強靭だとはいっても、長年使用すれば傷から完全に免れることは難しいでしょう。
傷がついてなお美しさを保ち、使うほどに愛着の湧くものとはどんなものでしょう。
私が製作にあたって常に考えているのはこのことです。
装飾のための装飾を排し、機能がそのまま意匠となるもの。
単純さを尊重し、素材そのものの持つ味わいを殺さないこと。
現時点で辿りついた答えです。

私の作るものは基本的に全て一点ものです。
手持ちの材料と技術が許す範囲においてオーダーにお応えしますのでご相談ください。
同一の規格品を大量に製造している中でのオーダーではありませんので、割高になることはありません。
注文をいただくことで、どんなものが求められているのかが分かり勉強になるので、むしろ歓迎です。

もしこのプロフィールをお読みになって興味を持たれた方は、facebookの「木工房マデイラ」ページも覗いてみて下さい。(メンバー登録しなくても見ることは出来ます) 製造の風景を随時アップしています。雑談が多いのはご容赦を。https://www.facebook.com/114mm

漆製品を御使用にあたっては以下の点にご留意ください。
一 紫外線を避けて下さい。
二 電子レンジ、食器洗い機、乾燥機には入れないで下さい。
三 陶器などの硬いものと一緒に洗わないで下さい。
四 長く漬け置きしないで下さい。
五 硬いスポンジなどは使用しないで下さい。
六 水分をきれいに拭きとって下さい。

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