お正月、ひなまつり、七五三――
日本に根付いた伝統行事は
自分よりも誰かの安寧を祈り、
生かされていることへの感謝の表れです。
子供の頃の愛しい記憶を丁寧に手繰り寄せると、
みんなの笑顔の中にご自分の楽かった感情が
蘇ってくるかたもおられると思います。
私の記憶の中には、
煌びやかな着物でおめかしをした幼い頃の私がいます。
そして、そこには受け継がれる祈りと共に
和の美しさが宿っていました。
大人になるにつれて
感謝の気持ちも忘れてしまいそうな
日々の忙しさのなかで大切な人と集まることも減り、
行事を楽しむ機会も減ってしまった・・・
そんな方は私以外にも多いのではないでしょうか?
そんな中、あるお祝いに頂いた包みにあしらわれていた
水引結びのあまりの優美さに、心を奪われました。
今までも幾度となく節目で見かけていたはずの結びなのに
なんて美しいのでしょう。
水引に宿る人の優しい想いがつまった
水引の結び。
幼少期に家族をはじめとした
大切な人たちとの
愛しい記憶と重なり
忙しく過ごす日々の中にも
人と人の繋がりを大切にし、
想いを結ぶことを
水引を通して伝えたい
そんな想いが溢れてきました。
しなやかな和の美しい線が時、人、装い、空間をとこしえに結び続けますように。
毎日をひたむきに生きているあなたとご縁がありますように。
ことほぐは、
和の美しさを、もっと日々の暮らしに取り入れ、
豊かな気持ちで過ごしたい
そんなあなたに、
日々のあしらいに宿る和の美しさをお届けします。