2025.07._波 collection

“波”

よせては、かえす

今そこにあった感情も、
いつのまにか、また次のことに向かっている

あのときの、あの感情は
どこへ行ってしまったのだろうか

そう思いたいと思うときも、
思わないときも

そうやって、勝手に振り回して
わたしたちは、生きていく

海を泳ぐ波のように、
肌の上に、ひとつずつ文様を描きながら

浮かんでは消える、ひかりの粒たち

きっとどこかに刻まれている