プロフィール

atelier noba(アトリエ ノバ)です。

墨のにじみや風合いを生かして、和紙に抽象的な絵を描いています。
その絵にプラスチックコーティングを施し、栞やブックカバー、ポーチ、財布、バッグなどの雑貨に加工しています。

すべて手描きの絵を使っているため、全て一点ものになります。また、墨は自ら改良・改造したオリジナルのもので、他にはない独特の表情を持っています。

シンプルで静かな佇まいの中に、手仕事ならではの温度と奥行きを感じていただけるよう一点一点丁寧に手作りしています。
たくさんのものはいらないけれど、心に残るひとつがあればいい──
そんな感性にそっと寄り添う、暮らしの中の静かな贅沢をお届けできたら嬉しいです。


制作背景
もともとは画家・野畑千絵美として、墨と和紙を使った抽象絵画を制作していました。

作品をご覧いただいた多くの方から「この絵が雑貨になっていたらきっと可愛い思う」「日常の中でも持ち歩けたら素敵」といったお声をいただくようになり、2020年頃から雑貨制作にも取り組み始めました。

けれど、和紙に描かれた繊細な表情をそのままの美しさで残しつつ、日常で使える強さや質感を持たせることは、決して簡単ではありませんでした。素材感や触感、透明感、強度など、理想のバランスを実現するために、素材選びから加工法まで、理想に近づくまでに、何度も試行錯誤と実験を重ねました。そうしてたどり着いたのが、和紙の風合いを活かしながら、透明なプラスチックで絵を閉じ込める独自の技法です。柔らかさの中に凛とした佇まいを残しながら、耐水性と耐久性にも優れた仕上がりになっています。

こうして生まれた作品たちは、絵画と工芸、素材研究の延長にある、小さな風景のような存在です。絵の魅力を、暮らしの中でそっと感じていただけるような、そんなものづくりを続けています。

絵の世界を、そっと日常の中へ。

手に取るたびに、ふっと心がほどけるような──そんなものづくりを、これからも続けていきたいと思っています。

atelier noba