海辺で出会った、ひとつのかけらから始まる物語。
光を受けてすこしだけ揺らぐ色、
角の丸みに宿るやさしい時間。
その静かな美しさを、
日々の装いの中にそっと落とし込んでいます。
淡路島や徳島の海を歩き、
ひとつずつ自分の手で拾い上げたシーグラスを用いています。
海が長い時間をかけて磨いたかけらの呼吸を壊さないよう、
洗浄・除菌・天日干しを経て、
本来の色と陰影をそのまま生かすことを大切にしています。
ワイヤーを一本一本手で添わせ、
ガラスの表情に寄り添うように包むことで、
小さな光がそっと立ち上がる瞬間を留めています。
同じ形はひとつもないかけらだからこそ、
そのすべてに「その日、その光、その気分」に寄り添う個性があります。
忙しさの中で忘れてしまいそうになる
“自分をご機嫌にする時間” を思い出させてくれること。
自然のかけらがもつ透明感が、
装いにほんの少しの余白と、
静かな自信を灯す存在でありますように。
自然が描いた形と、
手が添えたひとしずくの光。
その出会いを、どうぞゆっくりお楽しみください。