PHYENGのショップ | ハンドメイド通販 iichi(いいち)
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プロフィール

一昨年2015年に64歳で退職してから妻と一緒に合同会社を立ち上げ、これまで誰も作ったことのないような新しいもので生活に役立つものを日夜考えています。そのような中で、3つ下の妻が庭いじりが好きで暑くなるといつも庭木の水やりに困っており、特に1週間などの長い間家を空ける際、土がカラカラになるというので、その解決策にと昨年思い付いて開発したものが自動散水栓です。昨年の夏に少しずつ改良した試作品を3つ作っては使用し、良いものができたと思った時はすでに10月となっていました。冬場は夏ほど水やりを頻繁にしなくてよいので、この自動散水栓の出番はほとんどありませんでした。この自動散水栓は特許を申請し、この器具を代理製作して販売できる企業を探していますが、製作単価が大変高く適当な企業は見つかっていません。今年になり、安価に製作できる構造を模索していくつか試作し実用化したものが、ここで紹介する自動散水管です。この自動散水管も実用新案特許を申請しています。これについても数社に共同製作・販売を持ち掛けていますが、肯定的な応答はありません。依然として製作にかかる費用が高すぎるようです。
 製品については作品のページに詳しく紹介していますが、利用価値については文句ないものの、価格競争性については、製作単価が高くなってしまう問題があります。ここで高いという判断は、例えば、100均ショップなどで売られている商品などの値段と比較してしまうことから生まれます。今回出品する製品はすべて私自身が最初から最後まで製作し、水圧テストを行ったものです。これまで40本製作して材料費や工賃などから製作費を算出すると私の時間給を2000円として約3500円となりますが、100均で扱われている製品の海外の製造現場の労賃を100円/時とすると650円になります。これからすると日本国内で製造する場合、国際競争力は全くなくなってしまいます。そもそも電気代は高く、原材料を購入する際の経費も比較にならないほど高価です。同じ性能なら安い方が良いと大方の人は判断するでしょう。デザインも特徴がなく、特別な仕様でもないのにどうして海外製造の製品を排してまで国内製品を使うのか、という疑問が出て来ます。
 この製品を製作していて、使用している超小型旋盤の付属器具を購入する必要が出て来ましたが、以前は発売されていたのに、今春注文したら、それを製造する業者がいなくなって納品できないと言われました。ありふれた工具などは購入できますが、ちょっと特殊なものは手に入らなくなっています。これまで日曜大工センターなどで安価な中国製のドリル刃を求めて使って来ましたが、出品した自動散水管の製作には価格が3倍以上する国内産のドリル刃を使いました。仕上がりが異なるからです。しかし、日曜大工などの工作ではその差ははっきりわからないでしょう。私のように職人的に工具を利用する人に比べ休日にしか工作をしない人ははるかに人数が多く、同じ機能を持つ工具を扱う商売としては、残念ながら安い工具に重点を置かないと企業が存続できません。
 モノを作る技術が次第に危機に瀕して行きそうです。昨日のネット新聞で、トヨタが電気自動車の世界で最後尾を走っていて中国が先頭だという記事を見つけました。ガソリンエンジンを使う自動車に比べ電気モーターを使う自動車は、精密加工にかかる部品が格段に少なく、ちょっとした町工場でも立派な電気自動車が生産できるといいます。国内でも熟練した技能工が退職していき、補充すべき仕事も減っていて、後継者がなくなっていく状況があります。これまでのようにモノを作る道具がすぐに手に入る状況を壊したくないです。そのためには、付加価値の高いモノを作って国際競争力を高めていくしかないように思います。今回、紹介する自動散水管はそのようなモノの一例です。
 

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