日々何気なく使っている道具に、作り手の息づかいや、自然のエネルギーを感じることがあります。ものは何も言わずとも、共に暮らしを育んでいるのだなと感じる瞬間。当たり前の日常を、もっと愛おしむことができるよと教えてくれているようです。

編集後記

長く愛用している陶器や木製のカトラリー。古びるほどに味わいが増していくように感じます。最近、ガラスやステンレスなど固く冷たい質感のものも、経年による変化で、独特の表情が出て来ることに気がつきました。それは「温もり」というよりも「まろみ」や「とろみ」のような風合いで、古いガラスの器などは乾いた布で拭けば拭くほど、しっとりとした、いい輝きを放ちます。「磨けば光る」は人の将来性を意味する言葉のようですが、伸びしろへの希望よりも、本来の資質を生かした、底力を感じさせる輝きに心ひかれる今日このごろです。(編集・F)
次回予告 配信日 2024.2.14

次回のiichi通信は「ずっと好きな服と小物」。ある日突然出会ってから、何年も何年も大切に使い続け、愛着の湧いた洋服やバッグ。作り手から使い手へと、物語は続いていきます。どうぞお楽しみに。

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