今日は「立春」。まだまだ寒さは厳しいけれど、梅の花が咲いたり、うぐいすの声が聞こえてきたり、小さな春の兆しに心が和みます。春待ち気分を味わいながら楽しむ部屋づくり。桃の節句を迎える頃にはきっと、風の色も香りも変わっていることでしょう。

編集後記

実家では毎年この時期になると、代々受け継がれてきた雛人形を飾っていました。祖母や母の後ろについて蔵に入り、桐箱に収められた人形や道具類を運び出して形式通りに並べていく作業は、女性たちだけの大仕事に加えてもらえたようで、晴れやかで、誇らしい体験でした。障子越しに感じる冬の光、緋毛氈(ひもうせん)、ぼんぼりの灯り。華やかなセットに心踊る反面、本当は人形たちの独特な表情が苦手でとても怖かった。その座敷には一人でいられず、必ず妹たちを連れて見にいきました。時期が来てまた箱にしまうのを手伝う時、内心ホッとしていたのです。家族には内緒の話です。(編集・F)
次回予告 配信日 2024.2.7

次回のiichi通信は「幸せなパン生活」。今日も明日も美味しいパンが食べたいみなさんへ。もっとパンライフが愛おしくなるような手仕事の器や道具を集めてお届けします。どうぞお楽しみに!

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