こぎん刺しのテディベアS　総刺しこぎんクマ 夜の海

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「物語が生まれそうな、夜の海」

北海道日本海側の、積丹半島の近くには私の祖母の家があり、
子供のころから夏と冬に毎年行っていました。

祖母の家は海のすぐ近くにあって、夜寝るときも波の音が聞こえていました。
特に夏は窓を開けて寝ていたので、ずっと波音が聞こえ、夜でも海は眠らないんだと思いました。
夏には浜で花火をしたり、陽が落ちた後の海を窓から見た夜の海は、
真っ暗だけど確かにそこにあって、時々、月明かりや漁船の明かりで光る波が見えました。

そんな幻想的な夜の海を、真っ黒なこぎん刺しのクマで表現しました。

私の生まれた北海道、学生時代を過ごした津軽のこぎん刺し、
ふたつの故郷をクマに込めました。
日本海に限らず、旅で訪れた海、故郷の海…そんな大切な海の思い出のある方に。

■こぎん模様「蜘蛛刺し」。
この模様はほかの模様に比べて、糸目の部分が多いので選びました。
黒の生地に紺の糸で、暗い中波打つ海を。
グラデーション部分は、海面に差し込む月明かりなどの明かりを表しました。

■仕様
サイズ
高さ7cm（耳を入れると8cm）×横7cm
奥行5cm
※自立はできませんので座った状態です。

素材
ミニチュアファー、ジョイント、コングレス、こぎん糸、綿、チャーム、クリスタル、ビーズ、革紐

■こぎん刺しと総刺しこぎんクマとは
こぎん刺しは、青森県津軽地域に伝わる刺繍麻の着物の補強や保温が目的でしたが、やがて着物全体を飾る模様として、たくさんの模様が生まれました。
「てこなこ」「きくらこ」など、津軽弁の名前が付いた模様や、
「紗綾型」「亀甲」「鱗形」など日本古来の縁起模様に由来する模様もあります。

「総刺しこぎんクマ」は、こぎん刺しを生地全面に施した「総刺し」を使ったテディベア。
小さいため、身近な空間に飾ることができます。
またバッグなどに入れて連れて歩くのにもちょうどいいサイズです。
小さなぬいぐるみと一緒なことで、気持ちが不思議と落ち着くこともあります。

首、手足が自由に動かせますので、お好みの表情にできます。
嬉しい時は一緒に喜んでいるように、
元気がでない時は、励ましているように、
見る人の気持ちに添えるように、敢えて目鼻のパーツは付けていません。