とち　の額縁（縦）

栃（とち）の木の額縁です。
栃は橡とも書きます。
とちの木はトチノキ科の落葉広葉樹で、適度に柔らかく適度な重さ。
実（み）はとち餅など食用になります。

大抵の木は樹皮裏の外周（白太）は柔らかく、虫の被害も多い場所で材にはなりません。ところがトチの木は「栃の白太使い」という言葉もありますが、白太がとても貴重な材として利用されています。
所謂「白太」と「赤身」の区別はほとんど付かずきれいな白い部分が多い材で、中心は赤褐色になりますが固く割れも入るのでむしろ敬遠されます。

見た目の特徴として「絹目」といわれる光沢のある木肌を持っています。絹の縮緬（ちりめん）の布を想像してもらえると近いと思います。
また、さざ波模様や波状杢などが表れ、拭き漆で仕上げると、とても美しい仕上がりになります。

額縁は厚さ3cmの板を刳り抜いて作っています。組んだものではありません。
中のサイズはカード（はがき）が入る大きさで、これは縦用にデザインして作っています。
板は手鉋で微妙なカーブを付けて曲面に削り出しています。

サイズ：縦26cmx横18.5cm厚さは最大3cm
仕上げ：拭き漆

中の画は絵ハガキをサンプルとして入れています。このままお届けします。
壁に掛けるにはプッシュピンでも充分な重さですが、安全の為付属の掛け金具をお使い下さるようお願いいたします。