ブローチ -ケヤキ･カエデ･神代ニレ楕円-

ケヤキ･イタヤカエデ･神代ニレの木を組み合わせて楕円形に削り出し、透明のウレタン樹脂塗料とミツロウワックスで仕上げてあります。
着色はしていませんので、この木が持つ色と木目がそのままの作品です。

木部は長さ約55mm、幅25mm、最大厚み7mm。
金具を含めると厚み14mmほどです。

幾何アクセサリー(Geometric Accessories)と名付け約160種の木を用いて制作している作品群、その内の楕円形からの一品です。

ケヤキ；欅　古くから器や建築、家具などに利用され親しまれている木で、広葉樹です。歴史的に知られているものとしては正倉院の「赤漆文槻木厨子」（アカウルシアヤツキノキノズシ）が筆頭にくるでしょうか。用途は千数百年前の書や雑器入れ、キャビネット。この名称の中にある槻（ツキ）がケヤキを表します。
カエデ；板家楓　比較的白い木肌を持つ、重厚で固く弾力性のある日本の木です。紅葉、モミジとして古来から親しまれている木で、木材としては家具や楽器などヘの利用があります。
神代ニレ；神代楡　楡、英語ではエルム。家具材で用いられる他、丈夫で割れにくい性質から楽器や器具の柄、お椀、盆などの利用があります。また、神代とは酸素が届かない地中や水中で長い年月を経て、元々の材色が薄茶色から黒に変化した希少な木です。「埋れ木」の中でもより経年し変色したものが神代とされています。