ブローチ -セン･神代ニレ･クワ 楕円-

セン･神代ニレ･クワの木を組み合わせ、楕円形に削り出してつくったブローチです。

仕上げの塗装は透明のウレタン樹脂塗料とミツロウワックスです。
着色はしていませんので、この木が持つ色と木目がそのままの作品です。

木部は長さ約52mm、幅23mm、最大厚み8mm。
金具を含めると厚み15mmほどです。

幾何アクセサリー(Geometric Accessories)と名付け約160種の木を用いて制作している作品群、その内の楕円形からの一品です。

セン；（白色）栓　樹木としてはハリギリ、木材としてはセンと呼ばれています。明るい材色が特徴で、家具や内装材に多用されています。
クワ；（茶色）桑　日本産のヤマグワの木を用いています。葉は蚕の飼料として、木材としては和家具、指物に古くから利用され、茶道具の製作では重用されてきました。
神代ニレ；（黒色）神代楡　楡、英語ではエルム。家具材で用いられる他、丈夫で割れにくい性質から楽器や器具の柄、お椀、盆などの利用があります。また、神代とは酸素が届かない地中や水中で長い年月を経て、元々の材色が薄茶色から黒に変化した希少な木です。「埋れ木」の中でもより経年し変色したものが神代とされています。