遠藤英明作 粉入れ 四節 HideakiEndo-saku-konaire-yotsufushi

伝統工芸師 鎌倉彫作家 遠藤英明氏による創作。

日本産の桂の木と、日本産の漆を使用して作られた粉入れです。塩や一味唐辛子などを入れるのにいかがでしょうか？

題材は「竹の根」。
製作依頼から完成まで、およそ一年。
その製法には、鎌倉彫の手法の一つである「堆烏塗り（ついうぬり）」が使われております。赤茶色の漆の上に焦げ茶色の漆を重ね塗りし、研ぎ出すという手間の掛かった仕上げです。
※こちらは保管用の箱は付いておりません。

　-素材-
桂

　-寸法-
高さ　　83㎜
上端幅　22㎜
下端幅　30㎜

作家紹介
鎌倉彫作家　遠藤英明氏。
鎌倉彫の良さは、朴訥とした素朴さ。
遠藤氏は「鎌倉彫は、漆の下の木地が見えるようになるまで使うと味わいや魅力が出て来る。それが他の漆器と決定的に違う」と言う。
自身の作品では「平らでないデコボコした面が指先に触った瞬間に違和感を感じず、触っていたいかどうかが善し悪しの決め手になる、そういう部分を大事にしている」と語る。
工芸品は、使う人を特定せず誰もが使い易いというユニバーサルデザインが多い中、遠藤氏は「その人に会ってその人に合ったものを作るパーソナルデザインを守って行けるといい」と、お客様と対話して作る姿勢が大切と考えておられます。
また、鎌倉彫の伝統技術を継承しながらも、新たな利用場面の開拓を図る活動もしている。鎌倉十葉にもその独自作品を提供している。

受賞暦
第6、16、21回鎌倉彫創作展　創作奨励賞
第12、20、34回鎌倉彫創作展　商工会議所会頭賞
第15回鎌倉彫創作展　課題作品優秀賞
第18回鎌倉彫創作展　観光協会会長賞
第31、35回鎌倉彫創作展　大樹賞
第33、43回鎌倉彫創作展　漆賞
第42回鎌倉彫創作展　鎌倉市長賞
伝統的工芸品産業功労者　等関東経済産業局長表彰受賞