ウィスキーの器 〈香りを楽しむ〉

ウィスキーの器 〈香りを楽しむ〉

¥20,900
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木の樽で長い年月熟成されるウィスキー。
それを飲む器も木であってもいいのではないか。

私は、これまで日本酒の酒蔵で働きました。酒器を色々と研究しながら開発してきました。
酒蔵を辞めて10年、ウィスキーの泥沼に足を踏み入れてしまったようだ。

しばらくは、ガラスのロックグラスで飲んでいたが、せっかくなので木の器で飲んでみようと思い、愛用の酒器で飲んだところ、最初は漆の匂いが少し感じれたが、氷を入れてロックで飲んだ時に、夏の暑い日でも、氷の解け方がガラスの器に比べて、格段に溶けにくいことがわかった。それ以来、ウィスキーは木のマイ酒器で飲んでいる。

木の器の良いところは、もうひとつあった。
それは、育てていくことができることだ。
ウィスキー用に木の酒器を使い始めてから、器を洗ったあとでも、ウィスキーの香りが感じられるようになってきたのだ。
毎日使うことで、好きなウィスキーの香りがどんどん器に染み込んでいく。
そして、器のまわりの結露がほとんどない。これは、木材の熱伝導率が低いからだろう。ガラスの器では感じることができない木の器ならではの楽しみ方ではないだろうか。

もちろん、ガラスの器での色を楽しみながら味わうのもいい。しかし、自分色に育っていく木の器もウィスキーが熟成されてきた木樽と同じ、木の器でウィスキーを飲んでほしいと思っている。

材料には、シェリー樽とは言えないが、甘い香りのする国産の水目桜の木を使用している。個人的には、オークやミズナラのような水を吸い上げる道管(木目)がしっかりしている材料は、器にむいていないと思っている。

この作品は、ウィスキーの器〈ロックで楽しむ〉よりも、内側を丸く仕上げてあるので、香りが逃げにくいようにデザインしてあります。

材料:水目桜
仕上:拭き漆仕上げ
寸法:87φ×67(mm)
容量:160ml
(手作りのため個体差がありますご了承ください。)

注意事項:食器洗い乾燥機はご使用になれません。
天然素材・手作りのため、一点一点異なりますのでご了承ください。

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Miyabow

福井 作品数:724

1980年石川県生まれ。国立高岡短期大学で木材工芸を専攻。2000年卒業、家具工房に就職し3年間勤務の後、酒蔵に転職し7年間蔵人として過ごすが、脳性麻痺の男性…