タモ源平材縮み杢のネコノカミ勲章

勲章みたいな形のピンズブローチです。
ポッチの部分(ピンズ部分)は神代ニレ(表の木)＆アフリカンブラックウッド(後ろの木)の間にパープルハートのラインが入るように寄木し、ぶら下がったネコ部分はタモ源平材の縮み杢を使いました。

心材と辺材の淡いツートンカラー＆見る角度で光り方が変わる美しいタモです。


目・口・ひげは、溝を掘って木材を埋め込む『象嵌(ぞうがん)』という手法で描いています。
象嵌に使った木は神代ニレです。

木のぬくもり・質感を変えずに長持ちさせてくれるガラス塗料を何度か塗っては磨き、を繰り返して仕上げています。
無垢の木よりも耐水性・耐朽性があります。

ポッチ部分　幅15　厚10mm
ねこ部分サイズおよそ　幅28　高24　厚20mm

タモはジャパニーズアッシュとも呼ばれるように日本産のアッシュの仲間です。
野球のバットに用いられるようですが、美しい杢の出たものは家具や器、木工作品などに使われています。
今回使ったものは、とても美しい縮み杢と、タイガーアイのように光る希少な材です。

神代ニレとは神代木(ジンダイボク)という特殊な木材の一種で、火山の噴火などで土砂に埋もれ長い年月地中にあった木が、道路建設や河川改修などの際に出土した木材のことをいいます。
今回使った木の様に石のような灰緑色になるまでには、なんと千年以上の歳月が必要なのだそうです。
名前からも神秘的な、なんだか数奇な運命を感じる木ですね。


金具はネジで固定されており頑丈です。
針の部分が少し短いかもしれませんが、ハンドタオル2枚重ねでもしっかりと留められます。
爪部分(ポッチ背面の小さな突起)をカットするとその分厚いものにも付けられるようになります。

・・お手入れは・・
ちょっとツヤが無くなってカサついた様に見えてきたら、乾性油と呼ばれる亜麻仁油やクルミ油等をちょっぴり含ませた柔らかい布でよく拭いてあげてください。
上記の油がなければオリーブオイル等でも結構です。
拭いた後は、できれば数日置いて休ませてあげてください。