iichi通信 No.1598

いつもそばに、暮らしの白。

美しい白。凛とした白。やわらかな白。暮らしの中の白いものたちは、冬のグレーの空も、12月の慌ただしさにもやもやと曇った心も、そっと明るく晴らしてくれるよう。わたしの毎日をあたたかく見守る、さまざまな白いものを集めました。

飾る白。

食卓の白。

装いの白。

愛おしい白。 

編集後記

少しあたたかい土曜日の午後、自転車を漕いで海まで行ってきました。薄く広がる雲の間からは光が降り注ぎ、空と海と波と砂浜とが白い混沌となった美しい景色。ぼうっと遠くを見つめながら波音を聞いていたら心地よくなって、なんだか急に眠たくなってしまいました。息子は貝殻を探すと言って靴を脱ぎ捨て冬の海へと駆けていき、案の定ズボンの裾を濡らしながら、何か見つけてはせっせと見せにきてくれます。砂粒のついた白い貝殻の乗った小さな手のひらを見ながら、このままいつまでも大きくならないで、と思わず願ってしまう私なのでした。(編集・I)

次回予告 配信日 2025.12.17

次回のiichi通信は「工芸アクセサリーと、和の装い」。新年の予定が入りはじめ、初詣やハレの日の装いが気になる時期。美しい工芸のアクセサリーやユニークな帯留め、着物リメイクの装いなど、気軽に和の趣が楽しめるアイテムをご紹介します。どうぞお楽しみに!

2025年12月14日