いい ちいさな ものづくり
"現代の茶屋" 茶屋すずわがつなぐ、お茶と暮らし
ー繋ぎ手
日本一のお茶生産地・静岡県で、170年以上前から日本茶の製造・販売をしている鈴和商店さん。
産地や品種の異なる茶葉をブレンドする伝統技術「合組」を受け継ぎ、ひとつの茶葉からでは味わうことができない色や香り、そして余韻の長さが特徴の日本茶を展開し、数々の賞を受賞しています。
平成29年、そんな老舗のお茶工場がオープンしたのが ”現代の茶屋、人々の暮らしになくてはならない大切でやさしい寛ぎの存在” をコンセプトとしたお店「茶屋すずわ」です。
実店舗を工場内に構え、自慢のお茶とこだわりの茶器、そして暮らしの道具を提案しています。
ーものがたり
「暮らしに寄り添う現代の ”茶屋” でありたい。」
お店の名前である「茶屋すずわ」にはそのような想いが込められています。
”茶屋” とは、その昔人々がお茶をのみ、疲れた身体と心を癒す休憩所の役割を担っていた場所でした。
せわしない日常の中、そのひとときだけは歩をやすめ、やさしく穏やかなときを過ごす。お茶の時間を提供する茶屋は、人々の生活にとって、なくてはならない存在だったのです。
しかし、そのように多くの人々の暮らしに寄り添ってきたお茶は今、時代の流れとともに需要や価値が低迷している状況にあります。
暮らしとお茶、そのふたつの繋がりはだんだんと薄れ、人々が ”茶屋” で過ごしたような穏やかな時間を送ることが少なくなってしまっていることに鈴和商店さんは課題を感じていました。
仕事や学校、家庭などせわしない日常の中だからこそ穏やかなお茶のある暮らしを提案し、日本茶の良さ、楽しさを広めていきたい。
そんな想いから立ち上げたのがお店「茶屋すずわ」です。
茶屋すずわさんの取り扱っている茶器や道具は、自身が永く使用している品々が中心となっています。
お茶の時間に関わり続けてきた経験や知識、そして愛用者として気が付いたこと。このふたつの視点から、品々の魅力を自身の声で提案することを大切にしているのだそう。
お茶を通して豊かな時間を送ってほしい、という想いから選ばれる美しい茶器や道具は、いつものお茶の時間をさらに心休まるひとときに変えてくれます。
暮らしの一部だった茶屋は、形をかえ、今もお茶のある暮らしを支えているのです。
ー想い
お茶の時間は木を育てる人、作る人、淹れる人、それぞれの想いを楽しめるひとときです。お茶そのものももちろんですが、お気に入りの道具を使用することでお茶の時間はさらに贅沢で豊かなものとなります。
「茶屋すずわ」さんは時間の楽しさや日本人が大切にしてきたお茶のある暮らしをお茶や道具を通して多くの人々に知ってもらいたいと考えています。
今日も明日も、あいも変わらず忙しい毎日。
「茶屋すずわ」さんはそんな日常に大切なくつろぎの時間を作り出す ”現代の茶屋” であり続けます。
ー 繋ぎ手情報
茶屋すずわ
2020年5月12日