いい ちいさな ものづくり

イベントお知らせ機能の活用 「木工作家 すがのたかね インタビュー」

こんにちは、iichiの伊藤です。

iichiの「イベントお知らせ機能」を活用されている作り手の方へのインタビューの第2回。今回は木工作家 すがのたかねさんにお話しをうかがいました。

イベントお知らせ機能とは?
イベントお知らせ機能とは、展示会やワークショップなどのイベント情報をiichiでお知らせ・閲覧することができる機能です。展示会の情報を知ることで、実際に作品にふれたり作り手の方に出会える機会が広がったと、ご利用いただいている皆さまにご好評をいただいております。

「木工作家 すがのたかね展 クロノスタシス」

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2020年1月18日~26日に静岡の三保原屋LOFTさんで開催された、すがのたかねさんの展示会「クロノスタシス」におうかがいしました。

木工作家 すがのたかね
iichiにゆかりの深い作り手のおひとり。八ヶ岳のアトリエで木工の作品を制作され、広く国内外で展示会を開催されています。すがのさんのつくられるものには、時間の概念や視野がぐっと広げられるような愉しさや世界観があふれています。 →プロフィールページ →ショップページ

今回の展示会について教えてください

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三保原屋LOFTでの展示会は今回で何回目でしょうか?ほぼ毎年なので6回目くらいでしょうか? いやいやもっとでしょうか? いつもよくして頂いているので、長ーいお付き合いのような気がします。

出会いはある展示会で三保原屋LOFTオーナーの娘さんのご結婚祝いに僕の作品を購入して頂いたことから始まります。活気のあるアーケード商店街の中程に位置する三保原屋は荒物問屋としてはじまって創業333年! そこから派生してうまれた、オーナーが選び抜いたものたちを扱うのがLOFTです。

そこに来店した方は何かしらの「好き」を見つけられると思います。包装紙などパッキングは望月通陽さんのもの。定期的に行われるイベントはジャンルを問わず、ひびのこづえさんや大橋歩さんをはじめ高名な方から、紹介したいもの、おもしろそうなものが展開されます。きっとそんなオーナー夫妻にお会いするのを楽しみに作家たちはここに惹かれて来るのでしょう。

回を重ねる度に、出会う方や楽しみにして頂ける方の輪が広がります。ありがたいことに。個人的には山から海へ出掛けるので、当然海のものを頂くのも楽しみです。昔ながらの喫茶店も横丁に連なる屋台も、街の様子は程よく艶があります。「またやりましょう!」「ぜひに!」というやりとりをして... 次回がまた楽しみになります。

iichiの「イベントお知らせ機能」をご活用いただいてのご感想をおしえてください

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「展示会をする = 案内状制作する」と考えた場合、それは以前と今では意味合いが少し違うように思います。案内状は展示会の顔でありコンセプトですが、僕は筆無精なのか、絵を描いたり余計なことをするからか、思うような枚数を送れません。本来案内状は郵送するか店頭にあって、人の手に渡って行くものでしたがそれがいつの頃からかSNS上にアップするとひとりでに回って行くものになりました。

展示会に来て頂いた方に「どちらで知って来て頂いたのですか?」と質問すると、「iichiで見て。」「iichiで見たけど、実物が見たくて。」「iichiでは全てsold outだったから。」「iichiで知って。」…と7割以上の方のこの切り返しに驚いたものです。しかも北海道から九州まで、中国・香港・台湾。。。年々「えっ!?」と驚く範囲はますます広がって行きます。

興味を持って頂いた方々へお知らせを出来る、作り手と買い手を直接につなぐ「イベントお知らせ機能」は無限大の可能性に導いてくれているようです。

作り手 すがのたかね にとって展示会とはどんなものでしょうか

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僕のものづくりはクラフトフェアまつもとから始まります。

当時はギャラリストや百貨店の外商ショップのオーナーがたくさん訪れていたので、そこで作品を売るだけでなく、サロンのように、仕事の広がりを見つけられる場所でもありました。作家同士の繫がりも濃くて、例えば「今度こんな展示をしたいんだけどいい人いない?」と聞かれれば、「それならこんな人があそこにいるから是非」と紹介し合ったり。今ではネットでワードを入れて検索するところを、実際に会話をしながらしていた感じでしょうか。

作品の方向性を導いてもくれました。最初の頃は家具や小物を展示していたのですが、ある時販売するつもりは無く自分の家に飾りたくてつくったものをぽつんぽつんと置いていたところ、「これ欲しい!」「これ下さい!」「これは売り物ですか?」と価格の付いていないものばかりに興味が集中しました。その時に「あーこの方向でいいんだ!」と気付きました。それからテーマを持って制作するようにりました。作品にタイトルを付けるようになったのもこの頃からでしょうか。それ以来まつもとは確認の場所になりました。

つくりたいもの、好きなものをつくって反応を見る。一日に5万人以上訪れるところですからこんなに適したところは無かったのです。iichiとの出会いもまつもとが無ければありませんでしたしね。

iichi(インターネット)で販売をすることについてどのように感じていらっしゃいますか

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iichiで販売することは、自分のペースで制作ができることです。

僕のつくる時計のタイトルに「すきまの時間」があります。文字盤をくり抜いて家を埋め込んだ時計です。「すきま」って好きなんです。昼と夜のすきま、上と下のすきま、こっちとあっちのすきま。片寄らずいろいろな角度から風景が見られると思うんです。展示会をして直接にお話をすることも大切ですし、ネットで遠くのお会いしたことの無い方との出会いも大事です。展示会とネットの「すきま」の居心地のよさを感じながら。

 そんな すきまのじかんを あなたはしっていますか?
 きっと あなたも すきまのじかんを みつけることでしょう
  / アンネ・エルボー

(写真提供:すがのたかね、三保原屋LOFT)

イベントお知らせ機能について

iichiの立ち上げの頃、クラフトフェアまつもとを主催する松本クラフト推進協会を訪問した際、インターネットサービスということに対して、多くの人が抵抗を示すなか、すがのたかねさんは、きちんとお話しを聞いてくださったうえに、作り手のこと、クラフトのこと、フェアのことを教えてくださった方でした。その後、時間をかけて、お互いのことを知り合っていき、今もiichiをご利用いただいています。

そのような作り手の方から、イベントお知らせ機能を活用することについて、このようなお話しをお聞きできたことは、iichiにとってとてもうれしくありがたいことでした。

次回の すがのたかねさんの個展は、12月9日(水)〜15日(火)に「東京・松屋銀座」で予定されています。

イベントお知らせ機能については、こちらのページで詳しくご案内しています。

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ご自身の個展や展示会をお知らせするツールとして、イベントお知らせ機能をぜひご利用ください。多くの方々に作品に触れていただけるきっかけ作りとしてお役立ていただけましたら幸いです。

iichiは「作り手・繋ぎ手・使い手」の三者にとって良い出会いが生まれ、交流できる場となれるよう、今後もサービスを充実させていきたいと思います。

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2020年3月13日


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