森から町へ出る日のかばん

タイ、ラオス、ベトナムの、丘陵地帯で作られた手織りの布を集め、ワンハンドルのかばんに仕立てました。
生地はすべて木綿100％です。
黒檀染めの糸を織り上げた生地や、糸そのものの色である茶綿、マンゴーの樹皮で染めたオレンジがかった茶色の生地や、糸を持ち込んで織ってもらっている特注の生地・・・。
どの生地も生産地はメコン流域のお米がとれる地域のため、農閑期の作業です。頼んでおいて取りに行く時には田んぼには水が張られ、新しい農の１年が始まっている……、そんな空気の中から運んできた生地たちを使っています。

斜めがけのショルダーバッグを作ることが多い私ですが、今回は少し大人っぽいイメージで、ワンハンドルの手に持つタイプの形にしました。肩にもかけられます。
お財布、携帯電話、その他細々したものを入れても大丈夫なサイズです。森からバスに乗って町に出かける日に持っていく、そんなイメージで作りました。

表、裏面は木綿生地接ぎ合わせ。薄手の接着芯を使っているので柔らかな風合いそのままです。
マチの部分は焦げ茶の手織り木綿生地。このマチの部分には厚めの接着芯を使い、しっかりさせています。
持ち手はマチと同じ生地を表に、裏には同色系の薄手の木綿地を使いました。
裏地は国産の綿麻50/50を使っています。
内側にポケット１つ。
バッグの口はループと木製の手作りボタン（夫が作ったものです）で留められます。留めなくても留めてもどちらでも・・・、という感じです。

サイズ
横22.5センチ　タテ20センチ
マチは側面、底面とも７センチ
持ち手　46センチ

お買い上げいただいた際には、それぞれの生地の生産地がわかる図面をお付けします。