ドイツトウヒ

商品名：ドイツトウヒ
品番：NG00036A02
品質：M（同じ素材の中での比較による品質表示）
サイズ：約 140×55×55〜120×50×50mm（1個体サイズ）
入り数：3 個
総重量：約 77g（パッケージを除く）
採取地：日本産

名称：ドイツトウヒ　
別名／俗称／和名：欧州トウヒ、ヨーロッパトウヒ、ドイツマツ
英語：Norway Spruce
学名：Picea abies
分類：マツ科 トウヒ属
原産／分布：ヨーロッパ原産で、ヨーロッパからシベリアにかけて広く分布。日本では、北海道から九州まで植栽。

ヨーロッパ全域と西シベリアにかけて広く分布する常緑針葉樹。
日本には、明治時代中期以降に渡来したとされ、北海道や東北を中心に九州まで植栽されています。樹高は30〜40m、原産地では50mを超えるものもあるそうです。
円錐形の美しい樹形で、しなるように垂れ下がる小枝には、濃い緑色の針のような葉がらせん状につき、わさわさと繁ります。一見、もみの木と似ていて、学名の「abies」も「モミ属」という意味です。ヨーロッパではクリスマスツリーといえば、このドイツトウヒの幼木が伝統的に使われてきたそうです。

また、ドイツの「黒い森（シュヴァルツヴァルト）」に植林されている主な樹種としても有名。葉量が多く、密集して生えるドイツトウヒの森は、暗く（黒く）、その様子から「黒い森」の名が付いといわれます。この森周辺の地域などで伝統的に作られる鳩時計は、本体にこの材木が使われ、錘（おもり）は、この球果（松ぼっくり）がモチーフとなっています。材木は、建築材などのほか、音響性能が非常に高いため、ヴァイオリンやギターの表板、ピアノの響板など楽器材としても利用されています。日本では、新潟県妙高市笹ヶ峰に「ドイツトウヒの森」という場所があります。

枝から垂れ下がってつく円柱形の球果（松ぼっくり）は、世界のトウヒ属の中ではもっとも大きく、長さ10〜20cm、径3〜6cmほどもあります。高いところに生りますが、たわわに実っていてよく目立ちます。松ぼっくりの中でも、独特の形状をしていて、上から見るとダリアの花のようにも見えます。その存在感のある松かさは色、形ともに美しく、リース素材としてだけではもったいないほど、インテリアやショップディスプレイにむいている素材です。
2008年にスウェーデンで発見された、世界最古の生きた樹木としてちょっとしたニュースになったのも、このドイツトウヒでした。その木は樹高は4mしかなく、幹の部分の樹齢は約600年ですが、その根系がなんと約9550年前（最後の氷河期の終わりごろ）から成長してきたとされています。


主な用途と素材の処理方法
■作業効率や素材の保存を考えて、
ジップの付いた自立式の透明なパッケージに入っています。
商品には乾燥剤（食べられません）が一緒に入っています。

■主な用途：リース用素材、ショップのショーケースなどのディスプレイ、室内インテリア、標本や各種クラフト用素材など。

■処理方法：自然落下したものを採取。水洗いした後、熱湯消毒、日陰干し（約1年〜）。一部、水洗いした後、食品用アルコールを散布して殺菌したものも含まれています。