【Moser】1930's / チェコスロバキア製 / ヴィンテージ / ガラス製香水瓶 / オレンジピンク

ボヘミアンクリスタルの最高峰、Moser(モーゼル）社の黄金期を支えたRudolf Eschler（ルドルフ・エシュラー）による1930年代の名作、ガラス製の香水瓶。エシュラーの真骨頂である「装飾を削ぎ落とした幾何学的なモダニズム」が凝縮されたこのボトルは、彫刻作品のような佇まいを放ちます。落ち着いた暖色系のカラーガラスは、光を受けるたびに宝石のような美しい深みを見せ、計算し尽くされたカット面が静かな輝きを放ちます。手に取った時のずっしりとした重厚感、職人の手仕事を感じさせる微細な気泡、そしてガラスのみで精巧に作られたストッパーは100年近い歴史を物語る希少な1点です。香水瓶としては大きめのサイズ感なので、ドレッサーやキャビネットでのオブジェとしても美しく映える佇まいです。



製造国 : チェコスロバキア製
製造年代 : 1930年代頃
素材：ガラス
サイズ：高さ(ストッパー込み）約 14cm / 厚み 約 8cm / 最大幅 約 12cm
重さ : 647g


<<Moser (モーゼル）>>
1857年、チェコのカルロヴィ・ヴァリで創業。ボヘミアンガラスの最高峰として知られ、その品質の高さから、かつてはオーストリア・ハンガリー帝国皇室の御用達となり、現在も「ガラスの王様」と称えられ、世界中の王室や国賓に愛され続けています。モーゼルの最大の特徴は、鉛を一切使用しない「エコ・クリスタル」でありながら、天然石のような深い発色と、ダイヤモンドのような硬質な輝きを併せ持つ点にあります。



<<Rudolf Eschler（ルドルフ・エシュラー）>>
1930年代のMoserにおいて最も重要な役割を果たしたデザイナーの一人。
当時のデコラティブな装飾を削ぎ落とし、クリスタルそのものの輝きと、数学的な美しさを湛えた幾何学的なフォルムを融合させた「モダニズム」の先駆者として知られています。彼のデザインは、光の屈折までも計算し尽くされており、一見シンプルながらも、手に取った時に感じる複雑な光の揺らぎや完璧な重量バランスは、彼ならではの卓越した造形美と言えます。



＜＜Condition＞＞
ストッパーの上部分に約3mm程の欠けがあります（最後の画像参照）が、その他は目立つ汚れや欠け等なく、良好なヴィンテージコンディションです。アルコール除菌、清掃済みです。
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