翡翠のリング 9号 [A025]

原石から切り出し、成形し、オーバルカボションに磨き上げた翡翠をリングに仕立てました。

こちらの翡翠は、淡い緑と白の入り混じった爽やかな色合いです。艶のりも良いです。
リングの腕は細めで華奢ですが、ルースが大きいので存在感があります。

地金は煌めきと強さを兼ね備えたSV925。全体を石や金属を溶かしたようなテクスチャをつけました。地中の熱で溶けたり結晶化する様子をイメージしています。力強い地熱と偶然的な条件の元生まれ出ることへの感嘆の気持ちを表現しようと思いました。
シルバー部位の実際の見え方としては、控えめで優しい輝き具合です。均一な曲面部分が少なく独特の凹凸があるためです。
石は彫金鏨を用い、しっかりと留めています。
覆輪留めのため、サイズ変更ができません。

石の加工から、シルバーの加工、仕上げに至るまで一人の作家ができる限り丁寧に作り上げた一品です。

同じようなコンセプトで制作することはありますが、石の柄とシルバー部位のテクスチャは全く同じにはならない、という意味では一点ものとも捉えられます。

リングサイズ　9号（サイズ変更不可）
素材　SV925
ルース　翡翠　12.3*16.7mm
全体寸法　18.0*18.3*22.5mm