アクリル「雨が降る」

2025年、絵、12.0×9.5㎝、紙、額なし
　
背景の青味やその奥からのぞく紫が柔らかな補色の関係が発芽した双葉の植物と響き合うっています。
どこにでもある豆の発芽だけれど、その豆はさまざまな未来の可能性を蓄えています。

植物の成長はとても早いものです。環境さえ整えば、種を植えたと思ったら２〜３日ののちには芽を出すものもある。
自然の中なら、太陽の光と雨だけは平等に降り注ぐ。・・・まぁ、白夜や砂漠は差し置くとして！水を吸収することで種は休眠から目を覚ます。一体どんな仕組みなのでしょう。

私たちもまだ発芽できていない「何か」が眠っているのでしょうか。
だとしたなら、そしてそれは何によって目覚めるのでしょう。今は目覚めの雨を待とう。