アクリル「Schema- Cattleya」

1991年、S4号、33.3×33.3㎝、合板、アクリル画、額あり（当時のままの額です）、
額は無料でついています。作品価格に学大は含みません。
作品（合板）重量1.2kg・額を含む全重量3.8kg、
作品の合板もキャンバスに比べると軽くはないのですが、額自体も厚く2.6Kgになります。

テーマのSchema(独）シエマ又はシェーマ）の意味は図式、図解を意味する言葉です。
私がここで使っている意味としては、広義には宇宙の法則を意味し、狭義には繰り返される季節や人の営みを意味します。本来め見えないものを作者のフィルターを通して視覚化されてできた図式です。
　制作のきっかけとなったのは、ある年の夏の終わり頃、山道を歩いていた時、一匹のアゲハ蝶がフラフラと力なく風に流されるようにどこからか飛んできて、やがて蝶は山道の中央にゆっくりと舞い降りて、その一生を終えていた。延々と繰り返されている自然の法則、その一瞬の時間。
道の周囲には多くの花が咲いていたことを覚えています。
そんな体験はその一度ではありませんでした。若かった私の記憶に強く焼き付いていてこの作品に繋がったと思います。