シンプルな木の筆箱・小物入れ

ご覧頂き、ありがとうございます。

三種類の木で作った筆箱です。

それぞれ、神代楡（じんだいにれ）、欅（けやき）、楢（なら・ホワイトオーク）です。

灰色っぽいのが神代楡（写真４枚目）、オレンジ色が欅（写真５枚目）、肌色が楢（写真６枚目）です。
神代とは埋もれ木のことで、長期間地中に埋まっていた木のことを言います。
埋もれ木は本来の色からは灰色っぽい色に変化していることが多く、楡の木は通常、肌色っぽい色合いなのですが、本作品でもグレーに色に変わっています。（着色ではありません）
柾目取りした板を素材にしていますが、年輪が非常に密(1mm以下）で樹齢も相当の年数が経過しているものと思います。（少なくとも、上蓋の年輪数の3倍以上はあると思います）
そんなところをご覧になっていただくのも楽しいのではと思います。

欅は、お椀、お盆や家具類、建築用材にも広く用いられる、非常に硬く強靭な木材です。製材の方向によって木目が非常にダイナミックになり、昔から日本人に好まれた木材です。
今回は柾目取りした材料を用いていますので、木目は直線的な比較的おとなしい印象になっていると思います。
こちらは、20年以上前に、木工を始めたての頃に、地元の材木屋さんから購入した材料を使っています。
小さな端材しか残っていたかったので、このような形で有効利用してみました。

神代楡、欅は何れも国産材ですが、楢は北米産のホワイトオークでを使っています。ホワイトオークはワインやウイスキーの樽に用いられる材料で、水を付けるとウイスキーそのものの香りがします。
今回のものは、オイル塗装を施しているので、水を弾いてしまいますが…
この材料は、20年近く前に岐阜県高山市の材木屋さんから購入したものです。少しずつ、大切に使ってきた材料の一部を使用して作りました。

いずれも、形が直線的でシンプルなので、机上では引き立つと思います。

筆箱以外の小物入れやペントレイとしてもご活用いただけるのではと思います。

重い印象にならないように、板は薄目にしています。

蓋と本体は密着し隙間はありませんので、湿気などが入り込むことはありません。このため、使い始めは開け閉めが少し硬いですが、使ううちに馴染んできます。

大きさ（神代楡、楢）
　　188 x 61 x 26 (外寸)
173 x 47 x 16 (内寸)

大きさ（欅）
　　188 x 61 x 22 (外寸)
173 x 47 x 13 (内寸)

内側は桐、底板は杉を使用しました。

仕上げには安全なオイル塗装を施しています。

※ 直射日光やエアコンの風が直接当たる場所でのご使用は、退色や板の反りの原因となるため、お控えください。

※ 無垢の木材を用いている関係上、実用に支障のないレベルで狂いが生じることがあります。

※ 底板（底面側）に加工中に生じた擦り傷が有ります。目立つものではないのでご容赦ください。

※ 小物類は付属しません。