普段は藍や生成の布を主に仕立てていますが、
今回は赤という色にこだわった小物入れを仕立ててみました。
真紅に染められた和の布は、手触りの良い木綿の着物の為のもの。
そんな真紅の布に、赤い木綿の糸でひたすらカンタ刺繍を施しました。
隙間無く糸で手刺ししたカンタ刺しの布は、何ともいえない手触りです。
お使いのうちに、しっとりとした手馴染みの良い風合いになっていきます。
いつも手元に、ポケットに、着物の懐に、と愛用して頂きたくて、
内布には丈夫な節織の茜色の布を、
仕切りポケットにはパイピングに苧麻の白糸で刺し子した朱色の紬を、
前ポケットには、古布の茜染めの布を配し、
赤い布尽くしの小物入れです。
ポケットは全部で3つ。
前ポケットに留めつけたボタンは100年以上前にイングランドで使われていたアンティークのもの。
ループは苧麻の糸を紅茶で染めて蜜蝋を塗布した糸で編み込んで作っています。
表のかぶせには、40年以上乾燥させた山桜の材を彫刻刀一本で手彫りしたボタンを。
紐先につけた留め具も同様に手彫りしたものです。
紐は紅茶染めした苧麻の糸を四つ編みして拵えました。
紐に通したのは、ビンテージのガラスのとんぼ玉です。
薺nazunaの袋ものは、機能性のある金具や留め具を殆ど使っていません。
小物入れは革紐や麻紐でくるくると巻いたり、留め爪をループに引っ掛けたりと、
ゆるやかな留め具です。
主にアンティークの布や刺し子や刺繍した布を手縫いで仕立てていますので、
機能性のありすぎる金具は使っているうちに布を傷めてしまいがちで、
開け閉めする際もゆるりと紐を外したり、ループをかけたり、
そんな手間のかかるひとときを、あえて楽しんで味わって頂ければと思います。
さあ、何を仕舞いましょうか。
大切なもの、いつも手元に、バッグにしのばせておきたいもの、
引き出しの中に入れて仕舞っておきたいもの、
贈り物に添えて、
いつものお出かけに、旅のお供に。
一つ一つの工程を手縫いし、仕上げもすべて手仕事で仕立てた小物入れです。
手縫いにこだわるのは、布と布の合わせ目がふんわりとふっくら仕上るので、
手織りのものや上質の素材には手縫いで、というのが信条です。。。
手にしたときに心が和むような、かぶせを開け閉めする手が喜ぶような、
愛着の湧く小物入れに仕上ったと思います。
size : W14cm × H10.5cm
(蓋をぴったり閉ざした時のおよその大きさです。)
表布 : 木綿(和布)
内布 : 木綿(和布)
ポケット : 木綿 (古布、和布)
留め具: 100年以上前のイングランド製のボタン、手彫りの桜材の留め具、
ビンテージのガラスのとんぼ玉、
紅茶染めした苧麻の組紐とループ
発送方法
発送までの目安
2日
お届け日時のご指定がある場合は取引ナビにてお知らせください。 東京発送です。
20,000円以上お買い上げで送料無料になりますが、
同一の配送先、同梱にて一回の配送に限ります。
複数の配送の場合は別途配送料がかかります。
メッセージにてお問い合わせくださいませ。
ご購入の際の注意点
サイズや素材などご確認の上、ご注文をお願いします。
布製のお財布、小物入れですが、芯に布を貼りつけたものではなく、
芯も厚手布で制作された、布の手触りを生かしたものなので、
ガッチリした硬さのあるものとは違います。
ご質問などございましたら、どうぞお気軽にお問合せください。
他サイト上で同時に販売中ですので、品切れになりました際はご了承下さい。
ショップへの感想コメント
(46)-
白足袋のタビー 見つめる瞳は ちょっぴり 頑固そう。 来月 誕生日なので 自分への 誕生日プレゼントの 黒猫! 素敵な手触りとピンクの肉球が チャームポイント。 今年の クリスマスは 賑やかな笑い声に 包まれそう! 古布のベストを着ている お洒落さん、おさぶも トビーに 似合う暖かい色合いで。
-
この度も薺nazanaさまの愛情とこだわりの詰まった作品をありがとうございました。布の手触りの心地よさ、丁寧で繊細な作品。私の手元に来てくれて本当にありがとう、と云う気持ちでいっぱいです。一生大切に使い続けます。
-
選ぶのに中に何を入れるかを想像しながら考え注文しております。 最近、カンタ刺繍がお気に入りです。夏にふさわしい柄、涼しげ で藍染めの布に似合います。 かぶせの桜材の留め具も最高ですね。宝物がまた1つ 増えました。
-
夏のお休みに 出かけるバックとして 購入。 色々とこだわりがあっても さり気なく シンプルに 仕立てられた デザインと色の 配色が素敵! 経年変化の味わいが 楽しみな 酒袋とヘンプの マリアージュ 。
-
深く濃く、藍に染められたアサの 布は 優しい手触りで とっても素敵! 裏地も 縦と横に デザインされて 丁寧な縫製なので リバーシブルでも 使えそう 。 古布の久留米絣の ワンピースを 着た時 持ちたい。




