108 ヴィンテージ　マイクロモザイクのブローチ

STORY＊＊＊
マイクロモザイクジュエリーは、18世紀後半から19世紀にかけてイタリアで発展し、グランドツアー時代には旅行者のお土産として大人気となりました。ガラス片（テッセラ）を組み合わせて花や風景を描くこの技法は、職人の高い技術を必要とする芸術のひとつです。

このブローチが作られたのは 1950〜1970年代ごろ と推測されます。その理由は、まず 留め具の形状。19世紀のブローチにはCクラスプが一般的でしたが、本品のような ロールオーバー式の安全ピンタイプ は 1940年代後半以降 に多く使われました。また、裏面の「MADE IN ITALY」刻印も、戦後の輸出用ジュエリーに多く見られるものです。

さらに、マイクロモザイクの技法は時代とともに変化し、19世紀のものは より細かく繊細なテッセラ（ガラス片）が使われていました。一方、本品のように 少し大きめのテッセラ が使われるようになったのは 1950年代以降 の特徴です。デザインも、当時人気だった 長方形のフォルムにカラフルな花模様 というスタイルで、イタリアンジュエリーらしい華やかさを感じさせます。

こうした手がかりをもとに、このブローチは 20世紀中期のイタリア製ヴィンテージジュエリー であると考えられます。時代を超えて受け継がれてきた職人技と、その歴史をぜひ身につけて楽しんでください。

商品説明＊＊＊
推定年代☞ 1950年代〜1970年代
サイズ☞
仕入れ国☞イギリス（イタリア製、裏面に「MADE IN ITALY」の刻印あり
材質☞ゴールドトーンのベースメタル、ガラス
商品の状態☞経年による傷、変色、汚れがございますが、良好なヴィンテージコンディションです。

撮影に使用した什器や小物は販売商品に含まれません。