【薪窯焼成】赤陶土の焼き締め花器

土物らしさを感じられる荒めの赤陶土をすっきりとシンプルな形に成形し、表面に釉薬をかけず焼き締めで仕上げた花器です。
普段使用している電気炉ではなく、薪窯で焼成されています。

私がお世話になっている福岡の窯元さんでは、毎年一度、登窯での焼成が行われます。
登窯とは電気や灯油、ガスなどを用いることなく、薪を燃やして炊き上げる薪窯の一種です。
炉内は1300℃もの高温になり、溶けた釉薬に薪の灰がかかったり、素地に炎があたることによって、人の手ではコントロールすることのできない景色がそれぞれの器に生まれます。
火入れから窯出しまで、およそ一週間以上の時間をかけて行われる窯焚き。
一つ一つの器に宿る味わいはやはり格別で、炎の力と、それを引き出す人々の地道な努力と経験を物語ります。

そんな手間ひまから生まれた一輪挿し。
1年前に焼いていただき、大切に保管していたもので、もちろん未使用品です。
いつも制作している一輪挿しより大きめで、存在感があります。
陶土で作られていることをダイレクトに感じられる質感と色合いで、かすみ草や野の花などの素朴な植物と相性が良い花器です。

表面には釉薬をかけず、素地そのものと炎から生み出される雰囲気を大切にしています。
内側には釉薬が掛かっておりますので、水分が接する部分はコーティングされております。ご安心ください。

色々な釉薬と土を使用し、より良い組み合わせを模索しながら、色も形もさまざまに色々な陶器を制作しています。
全く同じものを作ることはできない、似ているようで一点ものと言える器たち。
お気に入りを見つけていただけたら、とても嬉しく思います。

ぜひ薪の炎で焼かれた器ならではの味わいと質感をお楽しみください。


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＊大きさと重さ
・大きさ：直径約11cm　高さ約11.5cm　高台径7cm
・重さ：475g
・穴の大きさ：3cm

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