丸底でかバッグ　マーガレット王女を救いに行くシークレットガーデンのマーガレットたち

　昔むかし、お花と平和を愛し、国民たちのことをいつも心にかけている王様がおりました。王様の跡取りは、娘のマーガレット王女です。ところが、ある時、マーガレット王女は原因不明の病に倒れ、ベッドに臥す身となりました。王様は心配して、国中のお医者さんや、魔術師たちにマーガレット王女を診てもらったのですが、一向に良くなる気配がありません。ある冬の日の午後、マーガレット王女が王様に、「私の名前の由来となった、マーガレットの花がたくさん咲く風景を見たら、私きっと良くなると思うの。でも、冬だし、そんなの無理よね。このまま、死ぬ日を待つのかしら？」と話しました。王様は、「よし、必ず、マーガレットをたくさん咲かせてみせる。待っていてくれ」と、王女に言って、王様は、国のはずれに住む、仙人のもとへやってきました。王様は、仙人に「何としても、城の広場にマーガレットの花をたくさん咲かせたいのじゃが、なんとかならんか？」と尋ねると「私の住んでいるところに、時間と空間を超えたところにつながる、ドラえもんの『どこでもドア』というドアがあります。そこから、『シークレットガーデン』というところに行くことができるのですが、そこのあるじなら、何か方法を知っているかもしれません。早速行って聞いてきましょう」と仙人。「頼むぞ！」と王様。仙人は、ドラえもんの「どこでもドア」から、「シークレットガーデン」へやってきました。
　あるじは、「おや、仙人、久しぶり。元気だった？」と仙人に声をかけます。仙人は「いやはや、今、私の住んでいる国で、王様の跡取り娘の、マーガレット王女が、原因不明の病で床に臥せっているのです。王女様が、『マーガレットがたくさん咲いているところを見たら、元気になる』とおっしゃっているのです。あるじ、なんとかなりませんか？」と、あるじに事情を話すと、「そんなのおやすいご用よ。私の庭のマーガレット畑のマーガレットたちに行ってもらうわ。きっとみんな喜んで行ってくれるでしょう」と答えて、シークレットガーデン内のマーガレット畑へ行き、「みんな、ちょっと手を貸して。仙人と一緒に、『どこでもドア』で、出かけて行って、花を咲かせてきて。王女様が、マーガレットを見たいと言っておられるの。王女様が元気になったら、また、『どこでもドア』を通って帰ってきて」と声をかけます。「おやすい御用だ！」とマーガレットたち。あるじは、仙人に「ついでにこれも王女様に持って行って。元気になられたら、育ててくださいと伝えて」と、いろんな種類の花の種が入った袋を渡し、「じゃ、みんな、頼んだよ」と、マーガレットたちを送り出しました。マーガレットたちは、「どこでもドア」で、王様の国に着くと、冬の城の枯れた大地に根をはって、マーガレット王女の寝ている部屋の前の広場を花いっぱいで埋め尽くしました。王様は、王女に「マーガレット、ちょっとだけ起きて、外を見てごらん」と、締め切っていたカーテンを開け、王女の手を引いて外を見せると、そこには、冬の枯れた土を覆い尽くす、マーガレットたちが！「あぁ、マーガレットが咲いている。しかもこんなにたくさん」と王女様。青ざめていた顔はほんのり赤みを帯びて健やかな肌色を取り戻し、目を輝かせて、「奇跡が起きた！私の病気はもう良くなったわ。大丈夫。もう元気よ！」と言って窓から身体をのり出して、「ありがとう！あなたたちのおかげで私もう元気よ！病気なんてどこかへ言ってしまったわ」と、声をかけます。王様は仙人が大事に持ってきた花の種を王女に渡し「春になったら、国民みんなで植えよう」と語りかけます。王女様はすっかり元気になり、それから先は、王様と一緒に国を治めたそうです。国民みんなで植えた花の種は、綺麗な花を咲かせたそうです。もちろん、王女様を助けたマーガレットたちは、元気になった王女様を見届けてから、「シークレットガーデン」へ戻って帰ってきましたとさ。おしまい。
　あぁ、また、くだらないお話を作ってしまった。やれやれ。すみません。マーガレット王女を救ったマーガレットたちが冬の枯れた地面でたくさん咲いている風景のバッグを製作しました。ベースも葉っぱも、野呂英作の「くれよん」です。花と花芯はブリティッシュエロイカで。いい感じです。「くれよん」のグラデーションが、良い！（自画自賛）
　材料費がそこそこかかっているのと、ミシンとお裁縫が苦手な私の腕も考慮したお値段です。ポッケは大きめのものを2つ。裏地はリバティのロッセリーを使用。持ち手はカフカリボン。リボンを補強しているリネンテープは、60mmのものを使用しています。 持ち手がクシャクシャになって、新しいものと交換してほしいとのことであれば、有料になりますが、交換可能です。カフカリボン も、リネンテープ も、ちょっと高いです。合計3,500円（税込）ほどです。それに送料をご負担いただきます。但し、カフカリボン の在庫がない場合がございます。その場合は交換できません。ご了承ください。丸底でかバッグなので、かなりたくさん荷物が入ります。究極の自分仕様です。バッグ本体と裏地は手縫いで縫い合わせています。気をつけて縫っておりますが、使用頻度が高いと、縫い合わせた糸が解けてくる場合がございます。お客様の方で、縫い合わせ可能と思いますが、送料はいただきますが、縫い合わせは無料にて承ります。また、メンテナンスには可能な限り対応いたしますので、何かございましたら遠慮なくご連絡ください。ただし、故意によるものには対応できません。ご容赦ください。お気に入りの作品に仕上がりました。

《使用糸》 野呂英作　くれよん　ウール100％
　　　　　ブリティッシュエロイカ　ウール100％（英国羊毛50％以上使用）
《裏地》 リバティプリント（タナローン ）コットン100％　
《持ち手》 カフカリボン ドイツ製
　　　　　リネンテープ リネン100％　ドイツ製