波に跳ねるうさぎの小物入れ

波紋様の型染め布に跳ねうさぎの前飾りの小物入れ。

常磐緑の型染め布は、波と花の染めが鮮やかなもの。

接ぎ合わせたのは、鳳凰と龍の紋様の型染め布。

鳳凰と龍の型染めはお仕覆に使われる格式の古裂だけれど、波うさぎを合わせることで、

遊び心を加えてみました。

内布は黒に近いまでに濃く染められた藍染め木綿と、

艶やかでいて、古典柄が愛らしい絹布を二種、仕切りポケットと前ポケットにそれぞれ配しました。

波に跳ね飛ぶ、繁栄と勝機溢れるうさぎをモチーフにした小物入れ。

前飾りの跳ねうさぎは山桜を手彫りしたもの。

前ポケットの留め具は、150年前の煤竹を削って拵えました。

留め付けたループや編み紐に飾ったビーズもアンティークのもの。

留め爪の編み紐に飾った桃色のビーズは珊瑚玉。

かぶせを留めつける紐に通したのは、200年以上前のとんぼ玉です。

山岳民族のアンティークの赤い緒締玉は、珊瑚に似せて作られたガラス製のもの。

鮮やかな赤い色が常磐緑の色に良く映えて。

収納ポケットは全部で3つ。

一つ一つの工程を手縫いし、仕上げもすべて手仕事で仕立てた小物入れです。

薺nazunaの製品はすべて手縫い仕立て。

手縫いにこだわるのは、布と布の合わせ目がふんわりとふっくら仕上るので、

手織りのものや上質の素材には手縫いで、というのが信条です。。。

手にしたときに心が和むような、かぶせを開け閉めする手が喜ぶような、

愛着の湧く小物入れに仕上ったと思います。



波うさぎの小物入れ、

さあ、何を仕舞いましょうか。

　
size : 15cm × 11cm
（蓋をぴったり閉ざした時のおよその大きさです。）

表布 :　　　　　波紋様の型染めと鳳凰と龍の紋様の型染め　（古布）

内布 :　　　　　藍染め木綿　（古布）

ポケット :　　　古典柄の絹布　二種（どちらも古布）

留め紐 :　　　　イタリアンレザー

緒締玉:　　　　200年以上前のガラスのとんぼ玉

その他 :　　　　幕末の古竹の手彫り留め具、麻糸で編んだ紐、シニュー糸、

　　　　　　　　アンティークビーズ