天然無染色手織りヤクウールのショール（TX-109-01）

ヤクウール100%
無染色の天然ダークブラウン
ツイル（綾織り）

91cm×240cmぐらい（フリンジ含まず）

モデル身長158cm

非常に希少な無染色ヤクウールのショールです。
インド北部のラダックのチャンタン地域とヒマーチャル・プラデーシュ州のキンナウルに生息しているヤクから採ったヤクウールです。チャンタン地域の遊牧民であるチャンパ族に飼われているヤクはミルク、肉、革、テントの材料、そしてもちろんヤクウールを与えてくれる存在です。また、荷を運ぶ動物としても利用されています。薪が少ないため、ヤクの糞は調理や暖房の燃料としても使われます。彼らにとってこのヤクは非常に重要な動物なのです。
ヤクはパシュミナヤギと同じように、厳寒な生息地から身を守るために、細く柔らかい産毛を発達させています。3000m～5000mのヒマラヤ高地での冬の気温はマイナス50℃にもなります。ヤクの被毛は、外側の粗い長毛と内側の15～20ミクロン（一般的なウールの糸は20ミクロン以上）という非常に細かい産毛で構成されており、これによって厳寒なヒマラヤの冬から身を守っているのです。
高品質なヤクウールに使われるのは、この産毛の細かく柔らかな部分です。
ヤクの毛は、夏に手櫛で刈り取って採取されます。ヤク1頭から平均1～1.5kgの毛がとれます。これを手作業で処理し、粗い毛と細かい産毛に分けます。上質な産毛ウールはヤク１頭から僅か300～500gしか採取できない希少なものです。洗浄された産毛ウールは細い糸に紡ぎ、手織りでショールやストールに織り上げます。
ヤクウールは通気性に優れ、臭いがつきにくく、天然の抗菌作用があります。メリノウール同様、ヤクウールも体から出る水分を吸収し、環境に放出する優れた能力を持っています。
カシミア以上に暖かでパシュミナと同程度に軽く柔らかで肌触りの良いヤクウールは、他の天然繊維よりも保温性が高く、体温調節を助け、より快適な着心地を与えてくれるのです。
このショールは、デラドゥーン近郊のランプール村でAfsana Begumと彼女の夫Mohammed Gulzarによって手織りされたものです。