「ジャングル」のデザインを思いついたのは、まだパリでオートクチュール刺繍の修行をしている時でした。刺繍アトリエでの見習いの傍ら、自分の刺繍デザインをサンプルとして作っていました。これはそのうちの一つです。

いつの日か形にしたいと思い、長くあたためておりました。
ドレス、ストール、、、と、この刺繍に最適なアイテムは何かと考え試行錯誤しておりましたが、今回、ミニトートバッグという形になりました。

オートクチュール刺繍の創造性、繊細で高度な技術という非日常をもっと身近にという考えのもと、バッグのデザインは普段使いができるようにしました。
日常の中にアートと遊び心を感じていただければ幸いです。

サイズ：約20.5cm(横)×約15cm(高さ)×約8.5cm(底マチ)　ハンドル高さ約9.5cm
材　料： ビーズ、フランス製スパンコール、ポリエステルリボン、コットン糸、ポリエステル(裏地)、竹(ハンドル)、山羊革
　　　　

ビーズ、スパンコール、リボンなど、様々な材料、様々なグリーンで「ジャングル」の奥行き、質感、木々のざわめきなどを表現しています。
地はこげ茶スキビーズとこげ茶メタルビーズの２種が混ざっており、単色ながら深みがあります。
平面の刺繍の上にのせた立体の葉っぱモチーフは、オートクチュール刺繍ならではのテクニックであり、立体はBrodeRie Tsubakiの特徴の一つです。

バッグのお仕立ては、皇室のバッグも手掛ける老舗のバッグメーカーさんに依頼しました。
正面と側面の柄のつながり具合の正確さや、表には見えてこないなひと手間ふた手間は、日本の職人さんならでは。手仕事の技が随所に感じられます。

背面、底、フタ、見返し部分の革はフランス高級メゾン「H」社でも使用されている、アルラン社の山羊革を使用しています。厚みの割にハリがあり、牛革よりも強いと言われています。特にこのグリーンは発色がきれいです。

長さ調節ができる取り外し可能なストラップが付いています。

使い勝手の良いサイズです。