トラのまよけ花器（呪文「アビラウンケンソワカ」）

東北地方に伝わる竈神のお面からインスピレーションを得て、
少し欲張りな魔除けの器を作りました。

竈神は古来火事から家を守る神様で、昔は台所の大きな柱かけられ、
あたりに睨みを効かせ、邪悪な気が侵入するのを防いでいました。

まよけのトラは、少し優しめの表情です。
正面を向いた顔には魔除・厄払いの効果があり、
歯を向いているポーズは防御の姿勢。
器を覆う釉の梔子色にも、厄除けの意味があります。
背面に彫られた「阿毘羅吽欠蘇婆訶（アビラウンケンソワカ）」は、
あらゆることが成就されますように、というおまじない。
病魔退散を願ったり、猟に入る前の禊として用いられました。

人の心が何かを願う時、
それを叶えてもらうために、感謝の気持ちを伝えるために
「お供」をします。

この花器も「お供」のための入れ物として使えます。
季節のお花や木の実、お米や小豆、お賽銭（？）等
自分の気持ちを入れることができますよ。

ひと月ごとに、季節の変わり目に、新しい一年を迎えるときに、
安全祈願＆心のリセット。

願いが叶えられますように。


Information
品番：K22-02
サイズ：底辺横80mm、底辺縦55mm、高さ145mm、重さ330g
素材：陶器