ピマコットン種取済み繰り綿90ｇ

アリゾナ州南東部の太陽の光が降り注ぐ肥沃なギラ・バレーで栽培されたロングステープルのピマ・コットンです。繰り綿とは、収穫した綿の実から種を取っただけの状態の綿のことです。何も加工されていませんので、本来のピマコットンを実感していただけると思います。とてもやさしい濃い生成り色で、たいへん柔らかです。ちいさなネップが含まれる場合があります。

ピマコットンというのは、アメリカのエジプト綿の総称で、アリゾナ州で開発され、ネイティブアメリカンのピマ族にちなんで名付けられました。ピマは、より高い収量と超ロングステープルのために実験的に改良されてきました。この超ロングステープルは、強度、耐久性、光沢、シルクのような肌触りを実現するために開発されました。

紡ぐ前の準備として、繊維を引っ張りながら、ダマにならないように手で毛羽立たせるか、コットンカーダーを使って、少量ずつカードしていきます。
紡ぐ場合は、ロングドローが最適です。ひとかたまりのコットンを手に持ち、その塊を伸ばすときに、少量の撚りを入れるようにします。コットンに撚りが加わったら、緩く結合しているコットンを軽く引っ張り、さらにその繊維を伸ばしていきます。次に、それがばらばらにならないように、さらに撚りをかけます。これ以上伸ばせなくなるまで、断続的に糸に撚りを加えていきます。コットンの場合、糸をまとめるために多くの撚りが必要です。ボビンに糸を巻きつける前に、必要な撚りを追加してください。難しく考えずに、羊毛を紡ぐのと同じ感覚で大丈夫です。

太くゆったりとした糸を紡ぎ、細くしっかりと紡いだ糸と撚り合わせると、さまざまなデザインの糸ができます。3本よりのコットン糸は、強度と耐久性に優れ、風合いも美しくなります。ブラウンコットンとお手持ちのピマコットンを組み合わせると、陰影のある面白い綿糸になります。

お買い上げの方に、この綿を紡毛機で紡いだ糸をサンプルとして少々お付けしております。