ポーチ　デージーのお花畑（オリーブグリーンバージョン）

　いつもデージーの作品を作る時は、デージーを簡略化して表現していたのですが、今回は少し写実的なデージーのデザインを考えていました。とは言ってもニットの編み地での表現なので、写実的と言っても、たかが知れているのですが、やっぱりやってみたいと！プロジェクトペーパーにデージーのお花を描きマス目を刻んでいき、だんだん図案が思い描いていたデージーらしくなってきて思わずニンマリ。使う色糸は決めていたので、ポーチを編んでみたら、思い通りの色と、デージーの柄が出てくれた。生きる喜びを感じながら、少し恥ずかしげに、そして誇らしげに咲いているデージーたちの花畑。デージーたちがたくさん咲いているデージーのお花畑で、「楽しいよ。ここへきて私たちと一緒に遊ぼうよ」と言っているよう。
　デージーの白い花が生きるようベースはオリーブグリーンに。花が立体的に見えるよう、2021年に出たパピーのザンビアプリントを花の縁に使いました。葉っぱは、コットンコナ と、リッチモアの襲で。裏地を最初リバティにしようかと思っていたのですが、あちこち探して歩いていたら 近所のショッピングモールに入っている「手芸センタードリーム」さんで、少しお手頃価格のデージーのポーチにぴったりの生地を発見。材料費からするともう少しお値段を高くしたいのですが、何しろ裁縫が苦手で、このお値段に。丸底なので、思っている以上に物が入る便利なポーチです。
　また私は作品を作る時に、自分が使う場合のことを念頭においてデザインします。究極の自分仕様のものを作ります。それはごく個人的なものは実は普遍性を持つということを今までの経験で感じたからです。究極に自分仕様で作った作品は、他の方からも「良いです。使いやすいです。デザインも素敵です。」と言っていただけることが多いのです。このポーチも、自分が使いやすいようなデザインにしました。バッグの中にしのばせて、時々のぞくと、「大丈夫！なんとかなるよ！」と、背中を押してくれるポーチです。お気に入りの作品に仕上がりました。ちょっとしたプレゼントにお使いいただいても。
　なお、グレーバージョンのベースは、スビンゴールドですが、オリーブグリーンバージョンでは、ベースにコットンコナ を使用しています。糸の質感が違います。コットンコナ は、しっかりした感じ、スビンゴールドは、柔らかな肌触りです。

中にエアクッションを詰めて撮影しています。

《使用糸》 コットンコナ 綿100％
　　　　　襲　絹100％
　　　　　ザンビアプリント　オーガニックコットン100％
《裏地》 綿100％　国産
《ファスナー》YKK 国産