ペタンコバッグ　夕焼けのハート

　夕焼けが好き。中学生の頃、学校からの帰り道、自転車を漕ぎながら見た夕焼けがものすごく綺麗で、家に帰って、早速親しい友人に電話。「今、夕焼けがすごく綺麗だよ。見てみて」と。当時は、固定電話しかない時代。今だったら、写メやLINEで送るんだろうなぁ。翌日その友人と、「夕焼け綺麗だったね。空が真っ赤に染まってグラデーションが美しかった」と、感動を分かち合い。カトリック系の天然（！？）のお嬢様ばかりの学校だったせいか、そんな話題で、幸せな気分になってたなぁ（ちなみに私の家は、普通の公務員の普通の家庭でした。友達はいいとこのお嬢様が多かった）。この時見た夕焼けは今でも覚えています。その感動を伝えたくて、頭の中でデザインを考え始めました。
　夕焼けは大好きなハートで表現して、ベースをどうしよう？と考えているうちに、最初に浮かんだのは、赤系の段染めの糸と、コットンコナ のペールグレー。糸の問屋さんから送られてきた糸見本帳を片っ端から見ていたら、ありました。ハマナカのリネンフローリア （現在は廃盤です）。綺麗な赤のグラデーション。これで夕焼けのハートは決まり。早速、糸の問屋さんに注文。届いた糸を見て、思い通りとニンマリ。でもベースにコットンコナ のペールグレーはありきたりだなぁと、倉庫（私の部屋）をガサゴソしたら、コットンコナ ファインのペールグリーンが６玉あるのを発見。合わせてみたらいい感じ。「６玉あったら、ポーチとペタンコバッグ ができる」と。最初はポーチを編み仕上げてから、ペタンコバッグ を編みました。なんだかノスタルジックな仕上がりに。裏地は、ベースをホビーラホビーレのスラブコットン でポケットをkippisのハート柄にしようと思っていたので、持ち手のリボンを倉庫（私の部屋）で探していたら、fogのリネンテープ を発見。ちょうど、赤いのが残っていて合わせたらピッタリ。バッグ本体を編み上げて、早速仕上げです。スラブコットン は、やや厚手なので、接着芯を使うか悩みましたが、形を整えるために使用したほうがいいと思い、接着芯を使いました。kippisの生地をポケットに使用。持ち手のリネンテープ は二重にして補強しています。糸は、コットンコナ ファインの二本どりで4玉と、リネンフローリア の二本どり。裏地はスラブコットン 、fogのリネンテープ など、結構材料費にお金がかかっています。ミシンが苦手な私の腕も考えてこのお値段でのご提供です。
　お気に入りの作品に仕上がりました。A4サイズの書類が入ります。マチはありませんが、ちょっとそこまでにも良さげです。

《使用糸》 コットンコナ ファイン　綿100％
　　　　　リネンフローリア（廃盤） リネン51％　アクリル49％
《裏地》 kippis 国産綿100％
　　　　スラブコットン 綿100％　ホビーラホビーレ製
《持ち手》 fogのリネンテープ リネン100％