シザーキーパー付きピンクッション（もしくはオーナメント）　シークレットガーデンのうさぎ君とあるじの会話

　シークレットガーデンに住んでいるうさぎ君のところに、あるじがお昼ご飯のにんじんのグラッセを持ってきました。うさぎ君はあるじと話しながらのんびり食事。シークレットガーデンの野原でいい風が吹いていて、赤いお花が風にそよいで揺れていて、なんだか良い気分。
あるじが、「ウイリアム・ブレイクの詩にこんなのがあるんだよ」と、うさぎ君に語りかけます。
「一粒の砂にも世界を　一輪の野の花にも天国を見、君の掌のうちに無限を　一時のうちに永遠を握る」（松島正一訳）
「『無垢の予兆』って言う詩なんだけど、高校一年生に時に初めて読んで、この心で生きたいと思ったんだ」とあるじ。
うさぎ君はニンジンのグラッセを食べるのに夢中で話をちゃんと聞いていない様子。
「それでさ、その後30年ぐらい経った後、まど・みちおさんの『どんな小さなものでも　みつめていると　宇宙につながっている』って言う本を見つけて、『同じだ！』って思ったんだよ」
うさぎ君、ようやくお腹いっぱいになった様子。「それって、ここに生えてる赤い花が、風にそよいで綺麗だって思うことにも通じる？」と、あるじにうさぎ君は尋ねます。
「そう。それで、中にはこの赤いお花が嫌いな人もいるかもしれないけど、それでもいいってことにも通じる」とあるじ。
「仲良くするって、みんながおんなじように思うんじゃなくて、それぞれ違っても、それをそのまま受け入れるってことなんだよ」とあるじ。
「みんな違ってみんないい」ってことだよね、とうさぎ君。
「そうそう」あるじはもっと話そうとしますが
「お腹いっぱいで眠くなっちゃった。それにお話も脱線し始めてきたからもうやめてお昼寝していい？」と言うそばから、ウトウトし始め寝息を立て始めたうさぎ君。
　野原のお花たちがうさぎ君とあるじを見つめながら風にそよいでいます。そんなひと時をステッチ。あるじは、「うさぎ君おやすみ」と言いながら、家に戻ります。１つのピンクッションの中にこんなストーリーが隠れています。
　手芸用のハサミにつけてピンクッションとしてお使いいただいても、裏地にお好きなエッセンシャルオイルを染み込ませてサシェとしてお使いいただいても。（染みが付く場合もあります）バッグなどにつけてオーナメントとしてお使いいただいても。お気に入りの作品ができました。ちょっとしたプレゼントにも良さげです。

《使用糸》 DMC25番刺しゅう糸
《布》 表　ペルミン11目刺しゅう用カンバス　リネン100％　デンマーク製　　　
　　　裏　国産　綿100％
　　　手芸棉　ポリエステル100％
《リボン》　国産