藍染の日傘

藍を新しく建てて、絶好調の時に日傘を染めます。藍の色素がぐぐっと入り込んでくるのが分かります。日傘は特に濃く染めたいものの一つです。少し絞り模様を入れました。和服をお召しになる方に、特に好まれています。透け感が爽やかで人目を引きます。

生地は未晒しの麻で、持ち手は栗の木です。47センチの8本骨です。

染料は貴重な阿波藍を用いて、化学薬品を使わない灰汁発酵建てで染めています。藍には紫外線カットの効果があるそうです。

お使いになる注意点として、保管される時は必ず光の入らない場所にお願いします。簡易的な保存袋をお付けしますので、袋に入れ暗い所に置いてください。室内であっても折目部分が焼けて退色する恐れがあります。藍染は退色しても美しいのですが、折山の退色は価値を損ねます。お出かけされる時には傘立てには入れず、携帯されることをおすすめします。