藍染の日傘

今まで沢山の日傘を染めてきました。無地の物が好きでほとんど無地ですが、少しだけ絞りを入れることもあります。今回初めて、飾り布・とめベルト・天丸(裏側の中心の布)を別布で作ってみました。予想通り可愛いのが出来たと思っています。色は画像よりも濃い色で、褐色(かちいろ)といったところです。

49センチの８本骨、布は麻で別布は綿紬です。持ち手は籐製です。露先、中心の棒は木製です。ボタンはアイボリーカラーで表面はマットなものです。

染料は貴重な阿波藍を用いて、化学薬品を使わない灰汁発酵建てで染めています。日傘は新しい藍で染め、綺麗な色をとるようにしています。藍には紫外線カットの効果があるそうです。これは染めてから半年以上経過しており、染料も落ち着いてきています。透け感が爽やかで人目を引きます。

お使いになる注意点として、保管される時は必ず光の入らない所でお願いします。簡易的な保存袋をお付けしますので、袋に入れ暗い所に置いてください。室内であっても折目部分が焼けて退色する恐れがあります。藍染は退色しても美しいのですが、折山の線はいただけませんので。お出かけされる時には傘立てには入れず、携帯されることをおすすめします。