ピンクッション　たんぽぽの切手

　新型コロナの影響で、2020年のゴールデンウィーク中に巣ごもりして、主人に家事を一切任せて、ひたすらニットをしていたら腱鞘炎に。しかもいつもよりひどくて「これは整形外科に行かないと」と、行って診てもらったら「２週間安静にしていてください」と言われ仕方なく本を読んだり音楽を聴いたりしていたのですが、結局治らず、ニットを諦めて、ニットに比べると少し手首への負担が少ない刺しゅうの作品を作ることに。痛い痛いと言いながら作ったピンクッション。
　私は、ヤマナシヘムスロイドというところで刺しゅうを何年か習いました。好きな刺しゅう作家さんはゲルダ・ベングトソンさんや、イングリット・プロムさん。彼女たちの図案を数え切れないほど刺しました。自分でも刺しゅうの図案を考えるようになりましたが、まだまだ、発展途上です。
　今回は、たんぽぽの切手があったら可愛いだろうなあと思いながらデザイン。以前ビオラや、スズランのピンクッションを作った時と同じように、シェルのボタンをふんだんに使いました。たんぽぽがイエローなので、補色の関係でたんぽぽが目立つようにパープルの糸を効果的に使いました。裏地はリバティのパッチワーク。中心にもシェルのボタンを縫いつけました。ブルー系からパープル系のリバティのタナローンを使用しています。長方形の形にしました。中綿を毛糸クズにするか、ポリエステルの綿にするか、迷いましたが、なかにはサシェとしてお使いになる方もいるかと思い、ポリエステルの綿にしました。サシェとしてもお使いいただけます。その場合は裏地にお好きなエッセンシャルオイルを染み込ませてお使いください。（シミになる場合もございます。ご了承ください）手芸好きさんへのプレゼントにしても。お気に入りの作品に仕上がりました。

《使用糸》 DMC25番刺しゅう糸
《布》 表　リネン10目刺しゅう用布　リネン100％
裏　リバティプリント（タナローン）　　綿100％
中綿　ポリエステル100％
《ボタン》 シェル　　ホビーラホビーレ製